投資

変わり始めた日本企業、「きれいなオジサン銘柄」の逆襲

日本企業はまだまだ「底力」を秘めている

 日経平均株価が21年ぶりの高値圏で推移し、10月には過去最長の16連騰を記録するなど株式市場が沸いている。そうした中、旧態依然とした体質で今後の大きな成長も見込めないとされがちだったオールドエコノミー企業が続々と復活を遂げているのだという。「ひふみ投信」の運用責任者である藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者)はそのような企業を「きれいなオジサン銘柄」と呼び、評価を高めている。以下、藤野氏が解説する。

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 人口減少社会に突入し、この先日本企業に大きな成長は期待できないといわれる。しかし、古くから存在していて一見面白みがないと思われた会社の中にも、時代に合わせて変化し、文字通り生まれ変わったような成長を遂げるケースが見受けられる。私はそうした企業を「きれいなオジサン銘柄」と呼んで、ひふみ投信にも多く組み入れてきている。成長期待が高いのは、何も新たなビジネスを生み出した新興企業だけでないのだ。

 たとえば、九州電力系で電気設備工事を手がける九電工(1959)は、これまで安定性はあっても成長性のある企業とは認識されてこなかった。だが、経営陣が刷新されてからというもの、長い眠りから覚めたかのように変わり始めている。

 具体的なポイントは、人材育成だ。九州一帯の工業高校出身者などを集め、佐賀県の研修センターで訓練を重ねて一人前の電気工に育て上げている。その技術力は高く、国内外の技能五輪大会などでも優秀な成績を収めるほど。そして地元のみならず、関東や東北地方などにも活躍の場を広げている。実際、震災復興が続く東北地方では作業員不足もあり、貴重な人材となっていると聞く。安倍政権が掲げる「人づくり革命」を先取りし、有能な電気工を次々と輩出しているのだ。

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