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九州男児はなぜ妻に財布のヒモを握られているのか?

九州では、夫に主導権はない?

「始末とケチは違う!」──NHK連続テレビ小説『わろてんか』で、大阪の商人が大事にしている「始末」という考え方を教える際に、鈴木京香演じる啄子が放った言葉である。「始末」とは、節約やケチということではなく、無駄な金遣い(死に金)を省き、賢く生きたお金を使うということだ。

 このように昔からの「県民性」によって、お金とのつきあい方も都道府県によって大きく異なっているのが日本。お金にまつわるランキングをのぞいてみると、風土によってイメージと異なる実態も見えてくる。

 ソニー生命が2016年末に公表した「47都道府県別 生活意識調査2016」。全国4700人を対象にしたアンケートで、《妻が財布のヒモを握っている》という質問に、九州に住む多くの人が「はい」と答えた。

 一本気でたくましく、男らしい…一般的にそんなイメージが強い九州男児がなぜ妻に財布のヒモを握られているのか。マーケティングコンサルタントで、『ありえへん京阪神』(ワニブックス刊)の著者である矢野新一さんは、お金の使い方は県民性をよく表していると語る。

「九州の人は、亭主関白だから妻に財布のヒモを握られていないのでは、と思いがちですが、女性の手のひらの上で偉そうにしているのが九州男児。決して亭主関白ではないんです。それゆえ、長崎や佐賀の人は、妻に主導権や財布のヒモを握られているのです」

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