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日本株 2020年五輪時“4万円”へ壮大な上昇相場の序章

 ここにきてバブル期を上回る史上空前の企業業績を上げているというのに、まだ株価はバブル期の6割程度。米国をはじめ世界中で史上最高値更新が続いているのに、日本株だけが不思議なほど過小評価されている。

 まして預金金利も長期国債利回りもゼロの時代に、日本株の配当利回りは2%近い。それなのに日本人が買わないというのはおかしい。日本人は過剰なまでに自信を喪失している。

 対照的に過剰な自信で満ち溢れていたバブル期の1990年当時、配当利回りは0.5%、預金金利と長期国債利回りは8%にも達していた。1990年以降の株価暴落は、本来の価値よりも過大評価されたものが是正された結果である。今はあの時とは逆で、好景気なのに過小評価なのである。

 日本人が自信を取り戻し、是正運動が強まれば、もっと株価は上がり続ける。現在は「五輪開催時に4万円」という壮大な上昇相場の序章の最中なのである。

【プロフィール】むしゃ・りょうじ/1949年生まれ。元ドイツ証券副会長。2002年、2003年の米国インスティテューショナル・インベスターランキング「日本株ストラテジスト」部門1位。

※週刊ポスト2017年11月24日号

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