年末年始は時給1350円になるホテルの客室清掃に応募した本誌・女性セブンの「オバ記者」こと野原広子記者。60才にして抱く、掃除の仕事への思いとは?
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掃除の仕事というと、“トイレ”がちょっとしたハードルなのね。
大手不動産会社を定年退職後、マンション管理人になったM子(私と同じ60才)も、「いろんな人が使うトイレの掃除をしなくていいから、ビル掃除よりいいかと思って」とやけにキッパリ。
「なんでそう思うの?」と聞くと、「すごくミジメな気持ちになりそうだから」だって。
地下鉄のスカウトのおばちゃんも、私にチラシを渡すとき、「トイレ掃除がないビルもあるし…」と、どこか歯切れが悪かった。
…そういえば、40代後半にホテルの客室掃除をした経験を持つ私も、最初は抵抗があったっけ。もっとも、それも最初だけ。そのうち、体がチャッチャと動くようになっていた。