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この夏乗りたいローカル私鉄5選【北関東編】

こんな風景がまだ残っている(上毛電鉄・西桐生駅)

 近年は鉄道ブームで、JRの「青春18きっぷ」を使った乗り歩き旅も人気だが、日本を走っている鉄道はJRだけではない。鉄道乗り歩きが趣味で、北海道から九州まで、日本中の鉄道を乗りまくってきたフリーライターの男性(40代)が、北関東のお勧め私鉄路線を5線紹介する。

【上信電鉄】(群馬県)

 もともとは上州と信州を結ぶという構想から名付けられた「上信電鉄」は、群馬県の高崎と下仁田を結ぶ路線です。沿線の最大の見どころは、世界遺産の富岡製糸場ですが、それ以外にも高崎観音、群馬サファリパーク、こんにゃくパーク、群馬随一の庭園「楽山園」など、散策スポットは多く、飽きさせません。富岡製糸場近辺は、ノスタルジックな昭和の風景が残っており、ぜひともゆっくり散策したいところです。

【わたらせ渓谷鉄道】(群馬県・栃木県)

 JR足尾線から第3セクターに転換された「わたらせ渓谷鉄道」は、その名前の通り、渡良瀬川沿いを上流に向かって延々と遡っていく路線です。桐生駅を出てしばらく市街地を通った後、徐々に山々が近づき、大間々駅を過ぎると列車は山あいに入っていきます。JRの線名となった終点の街・足尾は、その昔、鉱毒事件があった街。足尾銅山は見学可能な観光スポットになっています。

 週末などには、窓がなく開放感抜群のトロッコ列車が運行しており、列車から自然や景色をダイレクトに楽しむことができます。細かなアドバイスとしては、桐生から乗った場合、基本的に渡良瀬川は右側なので、進行方向右側に乗った方が、より景色を楽しめるでしょう。秋は紅葉が綺麗な路線としても知られています。

【上毛電鉄】(群馬県)

 JR前橋駅から少し離れた中央前橋駅と、JR桐生駅から少し離れた西桐生駅を結ぶ上毛電鉄は、関東平野の北端を東西に渡って結ぶ地元民の生活路線。車窓からは、雄大な赤城山を堪能することができます。

 やや観光要素に乏しく、メディアに取り上げられることも少ない路線ですが、ノンビリとした車窓、歴史のある駅舎、映画のロケにそのまま使えそうなホームなど、ローカル線乗り鉄旅を楽しむにはうってつけなのが上毛電鉄。車内に自転車を持ち込むことも可能なので、サイクリングと組み合わせて乗ると、より一層楽しめそうです。

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