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年度初めにご用心。「さあやるぞ!」で為替相場に入るのは危険

2016年3月8日 19:00

 年の初めもそうですが、さらに年度の初めは、気持ちも新たに「さあやるぞ!」と気合が入ることは、気持ちをリフレッシュさせ、とても良いことだと思います。しかしトレーディングの世界では、意外とその気合が墓穴を掘ることになりかねませんので、十分な注意が必要です。

 それではこれからやってくる新年度のスタートである4月を例にとって、お話ししましょう。まずはウォーミングアップです。

新年度恒例の邦銀VS外銀

 新年度入りの前後に、本邦勢と外資系の駆け引きというのは恒例です。最近こそ銀行のトレーディングもそれほど活発ではなくなりましたが、その昔、邦銀各行はかなり活発にトレーディングを行っていました。

 しかしそうした邦銀も9月の中間決算、3月の本決算となると、経理から損益を極力ぶらさないでほしいと要請され、もちろん顧客取引は変わらず行うものの、すぐにマーケットにつないで、損益がぶれないようにしていました。

 その邦銀が動けないということを外銀勢は十分心得ていて、邦銀勢のいない薄いマーケットで、相場を一方向にどんどん持っていくなど、敢えて邦銀の鼻先にエサをぶら下げるようなことをします。邦銀勢はこれには地団太踏んでくやしがり、期末日となる3月末はまだかとイラつきます。

 そしてとうとうお待ちかねの期末日がきますと、銀行によって、期の区切りになる時間が違いますが、多くは東京マーケットに前場と後場という時間制限のあった頃の後場が終わる午後3時30分が期の替わるタイミングとなり、午後3時30分ともなると雪崩を打ったように、邦銀勢はマーケットに飛び込んでいきました。

外銀のしたたかな利食い

 実はこれが、外銀勢が邦銀勢をいたぶってきた理由なのです。この一方向に進む相場に少しでも遅れまいと、それまで動けなかったという焦りもあって、邦銀勢がガムシャラに飛び込んでくるところを、外銀勢は静かに利食い、ポジションを手仕舞っていくのです。

 そうすると、マーケットには邦銀勢の一方向のポジションだけが残るため、当然それ以上に相場は前には進まなくなり、その内に偏ったポジションを巻き戻す動きとなります。そしてストップロス(損切り)を巻き込みながら、反転することになり、新年度早々、邦銀勢は結構なマイナスから始まるということが、多々見受けられました。

4月の上旬には要注意

 さて本題になりますが、4月になって新年度入りすると、既に申し上げましたように、気持ちも新たに「さあやるぞ!」ということになり、急に世の中が変わったかのように思いがちですが、実はすぐに変わりません。

 為替の世界で言えば、実需の自動車企業や石油会社など輸出入企業や、資本移動を促す生保など機関投資家が、新しい年度にどういう方針を取り、その結果、どういったフロー(資金の流れ)が出てくるのかによって、相場の方向性はかなり変わってくるわけで大変重要です。

 では、こうした方針はいつ決まり動き出すのかと言えば、実は早くて4月の後半です。ですから、4月後半までは実需も資本筋も基本的には大きく取引するようなことはありません。。

 それが意味することは、4月初めから後半までのマーケットには、投機筋だけがいるということです。米系ファンドなど、大きな投機筋は実需の何十倍もの資金を動かして、マーケットを意のままに操っているという話がよくあります。確かに時としてそれは正しいかもしれません。しかしそれは常ではありません。

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