投資

【ドル円週間見通し】米経済指標に注視 結果次第で利下げ幅増

【米・6月小売売上高】(16日発表予定)
 16日発表の6月小売売上高は、予想外の伸びを示した5月実績(前月比+0.5%)には届かない見通し。個人消費の減退に思惑が広がれば、4-6月期国内総生産(GDP)の鈍化への観測でドル売りが予想される。

【米・7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数】(18日発表予定)
 18日発表の米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は5.0と、6月の0.3から改善が見込まれる。ただ、今月末の利下げはほぼ確実視され、同指数が予想に沿った内容でもドル買いは限定的の見通し。

・7月15日-19日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)6月小売売上高 7月16日(火)午後9時30分発表予定
・予想は前月比+0.2%
 参考となる5月実績は前月比+0.5%。4月は-0.2%から+0.3%に上方修正された。主要13項目のうち11項目で増加。オンライン・ストア、家電製品、スポーツ・趣味用品・楽器・書籍などが主に増加。6月については雇用環境が悪化していないことから、5月実績に近い伸びとなる可能性がある

○(米)6月住宅着工件数 7月17日(水)午後9時30分発表予定
・予想は126.0万件
 参考となる5月実績は、前月比-0.9%の127万戸。全米4地域のうち3地域で減少した。6月については5月に減少した北東部での着工件数がやや持ち直す可能性があるものの、6月のNAHB住宅市場指数は今年初の低下を記録しており、6月の着工件数が大幅に増加する可能性は低いとみられる。

○(日)6月貿易収支 7月18日(木)午前8時50分発表予定
・予想は、+4060億円
 参考となる6月上中旬分の貿易収支は+88.2億円で黒字幅は前年同期-95.9%と大幅に縮小した。輸出額が前年同期比-4.2%と低調だったことが貿易黒字の縮小につながった。昨年6月の貿易収支は+7278億円だったが、今年については輸出額が5%程度減少することから、黒字額は半減する可能性がある。

○(米)7月ミシガン大学消費者信頼感指数 7月19日(金)午後11時発表予定
・予想は、98.4
 参考となる6月実績は98.2。また、6月のCB消費者信頼感指数は131.3から121.5に低下した。通商、移民問題などを巡って中国、メキシコとの対立が続いていることが嫌気されたようだ。7月については多少の改善が予想されているものの、雇用拡大への期待はやや低下しており、6月実績と差のない数値となる可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・7月15日(月):(米)7月NY連銀製造業景気指数、(中)4-6月期国内総生産、(中)6月小売売上高、(中)6月鉱工業生産
・7月16日(火):(欧)5月ユーロ圏貿易収支、(米)5月対米証券投資
・7月17日(水):(米)地区連銀経済報告
・7月19日(金):(日)6月全国消費者物価指数

【予想レンジ】
・107円00銭-109円50銭

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