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【日本株週間見通し】日経平均3週続伸 今週も底堅い展開を予想

3週連続で上昇している日経平均

3週連続で上昇している日経平均

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の10月21日~10月25日の動きを振り返りつつ、10月28日~11月1日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇し、年初来高値の更新基調が継続した。週間ベースでは3週連続高となった。

 18日の米国市場でNYダウは航空機のボーイングと医薬・ヘルスケアのジョンソン・エンド・ジョンソンの大幅安が影響して255ドル安と反落した。週明け21日の東京市場は英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感が上値を抑えたものの、企業業績の改善期待を背景とした買いが継続して日経平均は小幅続伸となった。ただ、祝日を前に積極的な売買も手控えられ、東証1部出来高は8億株台、売買代金は1兆5304億円にとどまった。

 21日のNYダウは、中国劉鶴副首相が閣僚級協議の進展に言及したことに加えて、ジョンソン英首相が離脱期限の延期をEUに申請したことが伝わり上昇、翌22日はフェイスブックが独禁法に基づく調査を受けていることが明らかとなりハイテク株に売りが広がったほか、英国のEU離脱を巡る不透明から小幅反落となった。22日の「即位礼正殿の儀」で祝日開けとなった23日の日経平均は3日続伸となった。米半導体大手の市場予想を下回る業績見通しを受けて関連銘柄に売りが広がり、日経平均は朝方にマイナスゾーンがあったものの、本格化する企業決算を見極めたいとの思惑も強く、大引けにかけて強含んだ。個別では、米バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病治療薬を米食品医薬品局(FDA)に承認申請する方針を明らかにしたエーザイ<4523>が、ストップ高比例配分となったことが話題となった。対象的に、米シェアオフィス大手の経営支援を巡り負担懸念が先行したソフトバンクG<9984>は売買代金トップで2%超の下落をみた。

 EUが英国の離脱延期申請を全会一致で支持し、合意なきEU離脱への懸念が後退、ボーイングの決算も好感され23日のNYダウは小幅反発した。為替市場で1ドル=108円台後半に円安・ドル高が進行したことを受けて24日の日経平均は4日続伸となった。アルツハイマー病治療薬への期待感が続くエーザイの上昇が日経平均の上げをリードした、また、通期業績見通しを下方修正した日本電産<6594>が、売り一巡後に前日比プラスに転じたことも好地合いを支えた。

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