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老後破産したらためらうことなく生活保護を受けるべき

 年金生活の親と非正規雇用の子供が同居している場合、世帯分離という方法で生活保護を分けてもらうこともできる。まずは相談窓口に連絡することだ。

 だが、昨年11月21日、埼玉県深谷市を流れる利根川で、両親の面倒を見ていた三女(47)が一家心中を図った“利根川心中”事件では、生活保護受給が「将来への悲観」につながり、介護殺人に至る要因のひとつになってしまった。日本福祉大学の湯原悦子・准教授(司法福祉論)は社会のサポート体制が必要だと訴える。

「心中事件の場合、介護者がうつであることが多い。周囲が早めに気づいてサポートするだけで介護殺人はかなり減少すると思います」

 将来、自分が介護殺人を招かないためにも、いまから老後破産を回避するべく、老後に備えることが必須である。

※週刊ポスト2016年7月15日号

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