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気づけば700万円も… ゲーム廃課金の“沼”から抜け出した人たち

どうやったら廃課金から脱出できるのか(イメージ)

どうやったら廃課金から脱出できるのか(イメージ)

 コロナ禍、スマホゲームのプレイ時間が増えたことで、課金してレアキャラやアイテムをゲットして楽しんでいる人もいるだろう。もちろん、適度な課金額であれば“趣味の範囲”として扱えるが、課金のしすぎで生活に支障を来すようになると大変だ。

 SMBCコンシューマーファイナンスが今年1月に発表した「20代の金銭感覚についての意識調査 2021」によると、20 代でゲーム課金している人は 12.2%。平均課金額は月に 4191円だった。ゲームに課金しすぎて生活に困ったことがあるという人も10.6%に上った。

 実際にゲーム課金の“沼”にハマった人に、その状態に陥ったからこその気づきや、どうやって抜け出したのかを聞いてみた。

「『Appleからの領収書です』という件名で送られてくるメール、そしてクレジットカードの請求額が怖くて仕方がありませんでした」

 課金沼にハマっていた当時をそう振り返るのは、不動産業界で働く30代の男性会社員・Aさんだ。2018年頃からスマホゲームに熱中し、現在までのトータルの課金額は約700万円。約3年もの間、やめたくてもやめられず「地獄のようだった」と話す。

「そもそもガチャで爆死(欲しいものが得られないこと)は、ありませんでした。出るまで引くからです。複数ゲームをプレイしていたので、毎月15万円以上はかけていましたね。数秒で数万円が溶けていく感覚は何とも言えません。終わった後、このお金があれば何が買えた、と考えて虚しくなることはしょっちゅうで、時々、止めようと思ってアプリを消去するんです。でも、翌日には運営会社に問い合わせしてアカウントを復旧してもらい、“アカ復旧記念”と称して、また課金をしている自分がいました」(Aさん)

 Aさんは少しでも月額の負担額を軽くしようと、クレジットカードのリボルビング払い(リボ払い)に手を出した。複数枚のクレジットカードを使い分け、上限額まで使ったことも何度もあった。Aさんは、「不正利用だと思われてクレカ会社から連絡が来たこともあった」と振り返る。現在でも100万円ほどリボ払いが残っており、返済中だ。

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