カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

年初から10円以上高騰のポンド円 通貨の特徴と取引時の注意点を解説

ポンドを取引するときの注意点は?

ポンドを取引するときの注意点は?

 ポンド円は日本のFX(外国為替証拠金取引)投資家から人気を集める通貨ペアのひとつ。今年に入ってからのポンド円の値動きを見ると、年初から1ポンド=10円以上の高騰を見せており、そこにトレードチャンスを見出そうとする投資家も少なくないだろう。ポンドを取引する場合にはどんな点に注意すればよいのか、FXなどのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。

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 日本の個人投資家にポンド円の人気が高い理由のひとつに「値動きの大きさ」があるようです。値動きが大きい=大きな利益を獲得するチャンスがあると考えることもできますが、当然逆も然り。想定外の方向に動いてしまうと大きな損失につながります。だからこそ、値動きの大きい通貨ペアを取引する場合は、リスク管理を徹底しておかなければなりません。利益を出すためにどう取引するかといったトレードの知識も大事ですが、それ以上に資金管理の方がこの世界で生き残るために大切なことでしょう。

 国際決済銀行(BIS)によると、ポンドは世界の通貨の中でも取引高4位と、米ドルやユーロ、日本円に次いでメジャーな通貨です。歴史を辿るとポンドが世界の基軸通貨だった時代もありましたが、いまでは取引高上位3つの通貨に比べると流動性が落ちてしまうため、その分値動きが荒くなりやすいといえます。

 ポンドをトレードするなら「スーパーサーズデー」は覚えておきましょう。これは2・5・8・11月に開催するイギリス中央銀行の金融政策会合の日で、四半期に一度のインフレレポートなども公表されるため、ポンド相場が大きく動きやすいタイミングです。

 また、ポンドはユーロとの相関が強い通貨とも言えます。ユーロ圏とイギリスは地理的に近く、経済の結びつきも強いことから、値動きの方向性も似通ったものになるのでしょう。他にはイギリスが保有する北海油田の関係から、ポンドはときおり原油市場との連動を見せることもあります。意外だと思われる方もいるかもしれませんが、ポンドと原油価格との相関性をチェックすると興味深い結果が出てくるでしょう。

 ポンド円は「ジャジャ馬」「殺人通貨」などの異名をとるほど値動きが大きい通貨であるため、FX初心者が手掛けるにはリスクが大きいと思います。まずはドル円のような、ポンド円に比べ値動きが小さい通貨ペアで取引を行うことで、リスク管理などを学べるのではないでしょうか。ドル円などで利益を積み上げることができるようになれば、ポンド円のような荒々しい通貨ペアに挑戦してみても面白いと思います。

 何事もそうですが、トレーダーとしても成功するためには順序があります。投資初心者の方はその順序自体もわからないと思いますので、まずはそのステップを教えてくれる人を見つけると成長も早いでしょう。自分自身の得意なトレード方法を見つけ、時には人に教えを乞うことも相場で生き残るために大切なことだと考えます。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/

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