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“年金博士”北村庄吾氏が解説「2022年4月以降の年金改正に備える自己防衛術」

年金改正にどう備えるか(イメージ)

年金改正にどう備えるか(イメージ)

 2月18日に第1回「週刊ポスト プレミアムオンラインセミナー」が開催された。テーマは2022年の「年金改正」。“年金博士”こと社会保険労務士の北村庄吾氏(60)が講師を務め、改正内容の解説とそれを踏まえた自己防衛術を指南した60分間のセミナーを報告する──。

 本誌・週刊ポスト誌面やマネーポストWEBなどでの募集を通じて多数の申込者数を記録。セミナー参加者からは事前に多くの質問が寄せられ、北村氏がそれを踏まえて参加者の“本当に知りたいこと”に寄り添った充実の内容となった。

 セミナーではまず、昭和61年以降に実質減額が繰り返された過去の「年金改悪」の経緯や、60歳以降の“第2の人生”には1億円程度の資金が必要という厳しい現実が説明された。さらに、2021年4月からは企業に対して、希望する社員には70歳までの雇用機会を提供するよう努力義務を課した「改正高年齢者雇用安定法(通称・70歳就業法)」がスタートしたことに触れ、北村氏はこう話した。

「私の顧問先でも、さすがに(70歳定年の導入に)着手したところはありませんが、一部の工場系の企業では、定年を撤廃したところがあります。要は“技術がある人には一生働いてほしい”という流れができています」

 そして、画面上のスライドには〈一生働けということですか…〉という問いが表示され、それに続いて〈残念ながらそういうことですね…〉との文言が映し出された。

 いわゆる“定年消滅”時代の到来を前提に、4月以降の年金改正の解説パートへと移っていく。改正の項目は5つ。

「60歳代前半の在職老齢年金の見直し」「75歳繰下げ可能に」「繰上げ減額率の改定」「在職定時改定の創設」「被保険者の適用拡大(2022年10月~)」の5つが箇条書きされたスライドが示された後、北村氏がひとつひとつ丁寧に解説を加えていった。

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