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トーヨーカネツ:堅実性と成長性を兼ね備えた高配当銘柄として注目

トーヨーカネツ(6369):市場平均予想(単位:百万円)

トーヨーカネツ(6369):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 トーヨーカネツ(6369)は、「物流・エネルギー分野のソリューションイノベーター」となることを経営ビジョンに掲げる企業。

 物流システムの設計や販売を行う「物流ソリューション事業」、タンクの製造やメンテナンスを行う「機械・プラント事業」、産業機械・建築・環境調査などを手掛ける「その他事業」を展開しています。

 主力は「物流ソリューション事業」で全体売上(591億7700万円)の56%を構成します。元々は工業窯炉でスタートした企業ですが、持てる技術を時代の潮流に乗った事業に応用することで着実な成長を遂げてきました。具体的には、戦時下では鉄需要拡大を見据えた「工業窯炉」で、戦後は石油需要拡大を見据えた「貯蔵タンク」で成長。そして近年では、人手不足やEC市場拡大の恩恵を物流システム事業で享受しています。

注目ポイント

 業績は、現時点で急成長することはありませんが、底堅く推移しています。主力2事業、いずれにおいても独自の強みを持ち、トップクラスの業界ポジションを有していることが、堅実な収益に結びついていると言えます。

 機械・プラント事業はふるいませんが、事業環境が非常に良好な物流ソリューション事業が全体を下支えしているという構図です。当面、EC市場の拡大や人手不足を背景に省人化・自動化需要は拡大する見通しであり、倉庫内自動化設備への需要は拡大傾向が続くと予想されます。同社の物流ソリューション事業はその恩恵を大きく享受できるポジションにあります。

 中期的には第三の柱「環境・産業インフラ事業」が成長を牽引する見通しで、M&Aや事業提携の進展が注目されます。M&Aの資金も問題なさそうです。

【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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