家計

スーパーの「値引きシール」をめぐる残念な客が急増中 「他の客をブロック」「事前に商品を大量確保」

半額商品を求める客の競争が激化したことでマナーの問題も急浮上(イメージ)

半額商品を求める客の競争が激化したことでマナーの問題も急浮上(イメージ)

 スーパーやデパートなどの閉店時間間際などに行われる“値引きシール”の貼付。20%引き、30%引き、あるいは半額というシールが貼られることもあり、タイミングが合えばぜひ活用したいという人は少なくないだろう。物価高が家計に直撃している昨今では、ますます“値引き食品”の魅力が増す。そうした中、その“競争”が激化したことで、客の態度やマナーの悪さも目立つようになったという声も聞こえてくる。

半額シールを貼る店員に客がゾロゾロついていく

 都内在住で、IT企業に勤務する30代男性・Aさんは、「値上げラッシュ前からスーパーの半額品にはよくお世話になっていた」という一人。その現場で“異変”が起きているという。

「最近、半額シールが貼られるのを待つ人が増えたように思います。あらかじめ弁当や惣菜に狙いを定めていて、店員さんが値引きシールを貼り始めると、それについていく人たちもゾロゾロ……。これまでは値引きシールが貼られた商品でも、売れ残っていることがあったのですが、最近はほぼないですね。あっという間にすべて刈り取られてしまいます。競争率が高くなっているのを実感します」(Aさん)

 Aさんの自宅近所にあるスーパーでは、値引きに“段階”がある。例えば惣菜なら、まず20~30%引き、それでも残ったものが後に半額に。生鮮食品だと5~10%引き、20~30%引き、そして半額というステップを踏む。その時間帯がほぼ決まっているからこそのマナー違反も頻発しているようだ。

「20~30%割引の段階で、商品をかごに入れておいて確保する人が増えました。半額シールを貼る時間になったら、それを店員さんに差し出して、上から半額シールを貼ってもらうという手口です。見ていると、1、2品なら店員さんも対応してくれているようでしたが、さすがに10品以上出してきた客には、『いつからかごに入れていたんですか? 他のお客様に迷惑がかかります』と注意されていました。

 また、ある日は高齢の男性客が店員に、『いつもこの時間に3割引きの弁当があるはずなのに、今日はない。出し渋りしてるのか?』と声を荒らげている現場に遭遇したこともあります」(Aさん)

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