英会話以外にも需要が増えているオンライン講師(イメージ)
物価高の出口が見えないなか、生活の足しや、老後の蓄えにしようと副業に挑戦したいと考えている人が増えている。そんな副業のなかには、本業に匹敵するか、それ以上の収入が得られる“最強の副業”があると話すのが、副業評論家の藤木俊明さんだ。
「多くの人が副業に求めるのは安定して高い収入が得られることはもちろんですが、始めるハードルが低く、満足度や達成感が大きく、社会貢献につながることだと思います。それらを満たす副業のひとつとしていま注目されているのが『オンライン講師』です」
一芸を活かし趣味で稼げる
コロナ禍の巣籠もりを機に、オンラインで物事を学ぶライフスタイルが定着し、需要が増えているのがオンライン講師。「趣味こそ副業に」と推奨するのが、趣味起業コンサルタントの戸田充広さんだ。
「オンライン講師の定番と言えば英会話ですが、占星術や手相などの占い、絵画の描き方やネイル教室など趣味性の高いものを教える例も増えています。
完全なプロでなくても、初心者より“1歩2歩先を行く先輩”として情報提供できます。1人当たり月3000円ほどの会費で一定の人数を集められれば、月10万円以上の売り上げも可能です」
藤木さんは、オンラインで「包丁研ぎ」を教える人に会ったことがあるという。
「そのかたは1回4人限定で包丁研ぎ講座を自宅で始めましたが、コロナ禍の影響でオンラインに切り替えました。でも、月5万~6万円の収入が得られています。このように、講座内容はニッチなものでも構いません。
ただし、趣味性が高いぶん知識や教養が必要です。また、自分で集客する必要がある点もハードルが高いといえるかもしれません」
自分でイチから始めるのが難しい場合には、求人サイトで探せるオンライン秘書も選択肢にあると藤木さんは続ける。
「企業の社長などのスケジュールを調整する仕事をオンラインで行うというもので、近年、外注する企業が増え、求人サイトには常に募集が出ています。秘書検定の資格などを持っていなくても大丈夫。家事で培ったマルチタスク能力などを生かせるので、女性に向いています」
戸田さんもこう続ける。
「オンライン秘書は企業や個人と契約し、月5万~10万円ほどの収入が得られます。契約本数が多ければ、月に数十万円を稼ぐことも夢ではありません。在宅で柔軟に働けるため、家事との両立もしやすいですし、多様な業務を通じて新しいスキルを獲得したり、社会とのつながりを感じられます。自己成長や達成感を得やすい点も魅力的です」
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※女性セブン2025年5月22日号