*14:08JST 坪田ラボ Research Memo(8):潜在需要の大きい近視進行抑制医薬品・医療デバイスの開発動向に注目
■業績動向
4. 中長期成長見通し
坪田ラボ<4890>の中長期の成長戦略としては、開発パイプラインの拡充を図り、各パイプラインの導出に伴う契約一時金やマイルストーンの獲得に加えて、上市後のロイヤリティ収入の積み上げをグローバルに展開することで飛躍的な成長を目指す。
特に、世界的に近視人口が増え続け社会問題化するなかで、近視進行を抑制する効果が期待される医薬品や医療デバイスに対する注目度は今後高まるものと予想される。世界の近視人口は2000年の14.6億人から2050年には47.5億人、うち強度近視人口は1.6億人から9.3億人まで増加すると予測されており、根治療法がまだないことから、潜在需要は膨大と考えられるためだ。国内では近視進行抑制を目的とした医薬品として、参天製薬<4536>の点眼剤「リジュセア(R)ミニ点眼液0.025%」が2025年4月より発売され、順調な滑り出しを見せているようだ。同社はロート製薬と共同開発中の「TLM-003」のほか、「TLM-023」など複数のパイプラインの開発を進めている。また、医療デバイスとしては「TLG-001」が早ければ2027年にも発売される可能性があり、これらの動向に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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