*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米雇用統計を見極め
2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標が堅調なら米連邦準備制度理事会(FRB)の7月利下げ観測は一服し、ドル買い先行の見通し。ただ、今週末の米雇用統計を見極めようと一段のドル買いは抑制されよう。
前日発表された米経済指標でISM製造業景況指数は小幅改善、JOLTS求人件数はプラスを維持。また、パウエルFRB議長が7月利下げに慎重なスタンスを示すと金利高・ドル高に振れ、ドル・円は142円60銭台から1円超高の143円70銭台に浮上した。ユーロ・ドルは1.1760ドル付近まで下落もユーロの買戻しが強まり、1.18ドル付近に戻した。本日アジア市場は手がかりが乏しいなか、ドル・円は143円半ばを挟みもみ合った。
この後の海外市場は米国の雇用情勢を注視。米国と主要貿易相手国との交渉に関する進展期待が続けば、ドルに買いが入りやすい地合いが続く。ただ、今晩のADP雇用統計は前回から改善が予想されるものの、前日のISMで雇用指数は3カ月ぶりに失速し、今週末の雇用統計を見極める展開ならドル買いは限定的。もっとも、イスラエルとイランの停戦合意から1週間経過したが、和平への進捗はみられないため、有事のドル買いは根強いだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・5月失業率(予想:6.2%、4月6.2%)
・21:15 米・6月ADP雇用統計(予想:前月比+9.5万人、5月:+3.7万人)
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