*13:38JST ネクスグループ:クシムの保全抗告棄却で勝利、ZEDホールディングス統治の正当性を司法が再確認
ネクスグループ<6634>は9月2日、同社が申し立てていた連結子会社ZEDホールディングスの株主総会に関する議決権行使禁止の仮処分事件において、クシム<2345>が行っていた保全抗告を東京高等裁判所が棄却したと発表した。これにより、クシムは9月3日に開催予定のZEDホールディングス株主総会において、議決権を行使できないことが確定した。
今回の決定は、2025年8月7日にネクスグループが東京地裁へ申し立てを行った議決権行使禁止仮処分に端を発するもの。同月13日に同地裁が申立てを認める決定を下し、その後クシムが申し立てた保全異議も8月27日に退けられた。クシムはさらに高等裁判所へ保全抗告を行ったが、9月2日にこれも棄却され、ネクスグループ側の主張が複数審級にわたって支持される形となった。
この結果、2025年2月にクシムがカイカフィナンシャルホールディングス(カイカFHD)へ対して行ったZEDホールディングス株式の代物弁済、並びにネクスグループがカイカFHDから当該株式を取得した一連の経緯と、その後のガバナンス体制について、司法の複数の審級において一貫して主張が支持されたとネクスグループは述べた。
ネクスグループは、「今回の抗告棄却決定は、ZEDホールディングスの企業統治の公正性と安定性を司法が再度裏付けたものであり、当社グループの信頼性確保に極めて重要な意義を有する」とコメントしている。今後も法令遵守と透明性・公正性を確保しながら、持続的な企業価値向上と株主利益の保護に全力を尽くす姿勢を強調した。
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