*13:06JST システムサポート Research Memo(6):自己資本比率はやや低下するも収益成長に伴い財務基盤の強化が進む
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
システムサポートホールディングス<4396>の2025年6月期末の財務状況は、資産合計が前期末比3,699百万円増加の13,628百万円となった。流動資産では現金及び預金が1,591百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が602百万円増加した。また、固定資産ではM&Aを実施したことなどにより有形固定資産が115百万円、のれんが281百万円、保険積立金が297百万円、繰延税金資産が249百万円、長期前払費用が130百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比2,742百万円増加の7,616百万円となった。主に有利子負債が915百万円、未払法人税等が378百万円、未払費用が345百万円、未払消費税等が303百万円、長期未払金が400百万円増加した。純資産合計は同956百万円増加の6,012百万円となった。配当金支出483百万円及び自己株式取得による支出268百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益1,457百万円の計上が増加要因となった。
経営指標について見ると、自己資本比率が前期末の50.9%から44.1%に低下し、有利子負債比率が同18.0%から30.4%に上昇した。M&A資金の一部を借入金で調達したためだが、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は利益成長が続いていることもあり同675百万円増の4,017百万円と順調に積み上がっており、財務基盤の強化が進んでいるものと評価される。収益性については、売上高営業利益率で前期比0.7ポイント上昇の8.2%と着実に上昇を続けているほか、ROEも26.3%と高水準を維持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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