*18:22JST 10日の中国本土市場概況:中国本土市場は反発、追加景気刺激策への期待が高まる
10日の中国本土市場は反発。主要指標の上海総合指数が前日比4.93ポイント(0.13%)高の3812.22ポイントで引けた。
きょう10日午前中に発表された8月の物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.4%と前月の横ばいから下落に転じた。デフレ懸念の高まりを受け、当局による追加景気刺激策への期待が強まった。他方、8月に急伸してきた銘柄を中心に利益確定売りが広がり、指数は一時下げに転じる場面もあった。通信やソフトウエア関連が買われる一方、酒造や大手銀行株が軟調となり、相場は方向感を欠きつつも政策期待に支えられる形で小幅高にとどまった。
業種別では、ハイテク関連の上昇が目立った。富士康工業互聯網(601138/SH)とプリント基板(PCB)と景旺電子(603228/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が9.1%高、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が4.6%高となった。
また、銀行株も堅調。厦門銀行(601187/SH)が2.6%高、重慶農村商業銀行(601077/SH)が1.8%高、中国建設銀行(601939/SH)が1.6%高となった。
一方、医薬株は下落。人福医薬集団(600079/SH)が2.3%安、健康元薬業集団(600380/SH)が1.5%安、江蘇聯環薬業(600513/SH)と通化東宝薬業(600867/SH)がそろって1.3%安となった。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.44ポイント(0.17%)安の262.22ポイント、深センB株指数が3.24ポイント(0.24%)高の1359.42ポイントで終了した。
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