*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米FRBのハト派警戒も円売り継続
16日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。足元で発表された米経済指標は悪化が目立ち、米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派姿勢への傾倒が警戒される。ただ、日銀の利上げ観測後退が円売りを支えそうだ。
前日発表された米NY連銀製造業景気指数は想定外のマイナスに落ち込み、景気の不透明感からドルに下押し圧力が続いた。連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%利下げ観測も根強く、ユーロ・ドルは1.1750ドル付近で下げ渋り、ドル・円は147円半ばを上値に伸び悩んだ。本日アジア市場は3連休明けの東京株式市場で日経平均株価がおおむね堅調地合いで推移したことから、日本株高を好感した円売りがドル・円をサポートした。
この後の海外市場は、米8月小売売上高の内容と17日のFOMC政策決定を意識した取引が中心となる。指標が弱ければ追加利下げを意識したドル売りが強まりやすいが、改善すれば0.25%利下げの可能性から過度なドル売りを抑制。一方、日銀は今週の金融政策決定会合で政策金利据え置きの公算。自民党総裁選を控えて追加利上げ観測も後退しており、ドル売り圧力が強まってもドル・円は下げ渋る見通し。全般的にFOMCをにらみ、材料待ちの様相とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・9月ZEW景気期待指数(予想:26.3、8月:34.7)
・18:00 ユーロ圏・7月鉱工業生産(予想:前月比+0.3%、6月:-1.3%)
・21:30 加・8月消費者物価指数(予想:前年比+2.0%、7月:+1.7%)
・21:30 米・8月小売売上高(予想:前月比+0.2%、7月:+0.5%)
・21:30 米・8月鉱工業生産(予想:前月比-0.1%、7月:-0.1%)
・23:00 米・7月企業在庫(予想:前月比+0.2%、6月:+0.2%)
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