*17:53JST 22日の中国本土市場概況:上海総合は3日ぶり反発、半導体関連が高い
週明け22日の中国本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数が前営業日比8.49ポイント(0.22%)高の3828.58ポイントで引けた。
人工知能(AI)分野への期待が根強く、半導体などテクノロジー株に買いが集まった。米アップルの新型スマートフォン「iPhone17」の増産報道を背景に、関連する電子機器株にも買いが波及した。前週末まで続いた下落の反動もあり、押し目買いが入りやすい地合いとなった。また、米中の緊張関係がやや緩和されていることもサポート材料。一方、不動産業界の資金繰り不安や消費回復の鈍さといったマクロ経済上の懸念は引き続き重荷となり、景気敏感株には上値の重さが意識された。
セクター別では、半導体関連株には買いが集まった。中芯国際集成電路製造(688981/SH)が6.25%高、華虹半導体(600584/SH)が2.4%高、紫光国微(002049/SH)が0.9%高と上昇した。米国のハイテク株上昇を背景に投資家の期待感が波及したことに加え、中国国内での半導体産業支援策への思惑も追い風となった。政府の技術自立強化方針を背景に、同分野への資金流入が鮮明となった。
半面、金融株が安い。中国建設銀行(601939/SH)が3.3%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.4%安、上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.1%安とそろって大幅下落した。
また、自動車関連株もさえない。比亜迪(002594/SH)が1.01%安、上汽集団(600104/SH)が0.9%安、広汽集団(601238/SH)が0.7%安となった。原材料価格の上昇懸念や、国内外での販売競争激化が重荷となり、投資家の警戒感が強まった。さらに、政府による補助金政策の先行き不透明感が引き続き売り要因となった。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.16ポイント(0.06%)安の260.52ポイント、深センB株指数が5.57ポイント(0.42%)高の1347.79ポイントで終了した。
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