年2000万円超の配当金を受け取る元消防士億り人・かんちさん
超高齢社会の現代、人生の明暗は現役時代ではなく「老後」にこそ分かれる。老後資金を考えるうえでは「投資」も欠かせない要素だ。年齢を重ねてからの資産運用に、どう取り組めばいいのか。いまなお現役で活躍する「シニア億り人」のひとり、資産9億円超で高配当株投資の達人として知られる元消防士のかんちさん(64)に聞いた。
おすすめは「ストレスのかからない配当狙いの長期投資」
かんちさんは投資歴40年以上で、長期分散投資によって保有銘柄は600超、得られる配当収入は年2400万円にものぼる。加えて、金額換算で年間約120万円分の株主優待を手にしている。
一方で、その投資遍歴については「少ない給料からコツコツと投資に回し、失敗もたくさんしてきた」と振り返る。
「大きく勝てると思った時は、(証券会社から借金して元手の約3倍の資金で売買できる)信用取引を活用することもありますが、2008年のリーマンショックでは3億円あった資産が半減しました。
ただ、保有している現金以上に損失が膨らんだら損切りするというマイルールを決めていたので、大きな痛手にはならなかった」
数多の苦い経験を経てたどり着いたのが「高配当株投資」だった。
「毎年確実に手にできる配当金狙いの長期投資であれば、株価を見るのではなく、配当金が増えているかだけを見ればいい。特に私のような60代以上の投資家にとっては、目の前の株価に惑わされず、ゆったりとストレスのかからない配当狙いの長期投資をおすすめします」