[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;51291.39;-205.81TOPIX;3300.06;-10.08
[寄り付き概況]
5日の日経平均は205.81円安の51291.39円と続落して取引を開始した。前日4日の米国株式市場は下落。ダウ平均は251.44ドル安の47085.24ドル、ナスダックは486.08ポイント安の23348.64で取引を終了した。主要金融会社の最高経営責任者(CEO)
が人工知能(AI)ブーム後の市場の調整を警告したため警戒感が広がり、寄り付き後、下落。さらに、著名空売り投資家が一部ハイテク企業の弱気ポジションを明らかにしたことも警戒感を強め、相場は大幅続落した。政府機関閉鎖が過去最長に並んだことも売り材料となり、終日売りが優勢となり終了。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.04%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.01%下落と、ダウ平均(0.53%下落)と比べ下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、日経平均は昨日、4日ぶりに反落したが、25日移動平均線との乖離率は6.49%と、依然、買われ過ぎとされる5%を上回っており、高値警戒感から売りが出やすかった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したが、昨日の日経平均が900円を超す下げとなったことから、東京市場では押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、主要企業の4-9月期決算発表が佳境となっており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が引き続き株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、クラシコ<442A>が東証グロースに上場した。
セクター別では、非鉄金属、石油石炭製品、証券商品先物、鉱業、機械などが値下がり率上位、その他製品、医薬品、食料品、不動産業、小売業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、日立建<6305>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>、イビデン<4062>、古河電工<5801>、ディスコ<6146>、JX金属<5016>、KOKUSAI<6525>、日立<6501>、三菱重<7011>、TDK<6762>、三井E&S<7003>、レーザーテック<6920>、ファナック<6954>などが下落。他方、任天堂<7974>、第一三共<4568>、ニデック<6594>、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、良品計画<7453>、東京海上<8766>、ソニーG<6758>などが上昇している。
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