*18:49JST 6日の中国本土市場概況:上海総合指数は続伸、ハイテクの上昇や米中貿易摩擦の緩和で
6日の中国本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数が前日比38.51ポイント(0.97%)高の4007.76ポイントで引けた。
産業支援策や規制緩和が特に成長分野を押し上げるとの期待は広がった。政府が半導体や人工知能(AI)関連で自国製素材の優先使用を指導したことも、ハイテクセクターに買いを誘引した。また、米側において対中関税引き下げの大統領令に署名したとの報道が出たことで、米中貿易リスクの後退が好感され、海外マクロの安心感も市場を支えた。これらの流れが相乗し、半導体などテクノロジー関連などが相場を牽引した。
半面、弱い経済指標が指数の上値を抑えた。10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)とサービス業PMIの民間統計はそろって前月を下回った。ハイテクを中心に上昇セクターが目立ったものの、景気敏感セクターの重荷も依然として懸念要因として残る。一進一退の要素ながら、支援策期待と外部環境改善が本日の相場を押し上げた。
セクター別では、ハイテク関連が高い。曙光信息産業(603019/SH)が7.4%高、北京兆易創新科技(603986/SH)が4.0%高、方正科技集団(600601/SH)が2.3%高とそろって堅調な値動きを示した。
素材関連も物色された。中国アルミ(601600/SH)がストップ高の10.0%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.6%高、江西銅業(600362/SH)が2.0%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.5%高となった。
一方、金融や不動産関連が安い。厦門銀行(601187/SH)が2.6%安、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.7%安、招商銀行(600036/SH)が1.1%安とさえない展開を示した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.63ポイント(0.24%)高の259.79ポイント、深センB株指数が6.83ポイント(0.52%)高の1313.76ポイントで終了した。
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