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投資

【日本株週間見通し】日経平均は25日線レベルの攻防か 国内の7-9月期決算発表は佳境に

先週の日経平均は週間で2134.97円安

先週の日経平均は週間で2134.97円安

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の11月4日~11月7日の動きを振り返りつつ、11月10日~11月14日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は週間で2134.97円安(-4.07%)の50276.37円で取引を終了。過熱警戒感の広がりを映して、連休明けから売りが優勢の展開となる。その後、主要金融会社のCEOがAIブーム後の市場の調整を警告したこと、著名空売り投資家が一部ハイテク企業の弱気ポジションを明らかにしたことなどで警戒感が強まり、米ハイテク株に売りが優勢となって、国内の半導体・AI関連株にも売り圧力が波及する展開となった。

 米国のISM非製造業景況指数が予想以上に回復したことをポジティブ視する場面も見られたが、週末には、民間データで米国企業の10月人員削減加速が明らかになったため、あらためてハイテク株に売りが集まる展開となっている。リスク回避のドル安・円高が進んだことも東京市場の逆風となった。ただし、5日、7日ともに、日経平均50000円割れ水準では押し目買いが入り、ともに長い下ヒゲをつけて下げ渋る動きにはなっている。

 米国では依然として政府機関閉鎖が続き、過去最長を記録する状況となっている。また、現状では終了する兆候も見られていない。これにより、景気への影響を警戒する動きも徐々に強まってきているもようだ。また、経済指標も多くの発表が行われておらず、今週予定されている消費者物価指数(CPI)なども発表は先送りされるとみられる。先週は雇用不安があらためて強まる形になっているが、経済指標が揃わない状況下では、連邦準備制度理事会(FRB)の12月利下げ期待が強まるような流れにもなりにくいだろう。そもそも米国の大手ハイテク株には過熱感が拭い切れておらず、先行き不透明感によるバリュエーション調整の動きは継続する余地が大きいように感じる。

 先週の国内市場では、日経平均50000円割れでの底堅さも意識されているが、ソフトバンクG<9984>などは25日線を割り込んでおり、今後の戻りも鈍い状況が続けば、その他の日経平均採用値嵩株でも値動きの追随するようなものが増えてくる可能性はある。目先、日経平均は25日線レベルとの攻防になってくるとみられるが、同水準が今回も下値支持線となるのかを見極める必要性は高いと考える。なお、今週も国内外で重要な経済指標などのイベントは予定されていない。

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