*11:40JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):菱瓦斯化、コーセー、アイスタイルなど
ブラザー<6448>:2960円(+314.5円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は387億円で前年同期比0.5%増となり、第1四半期の同26.8%減からは急回復。通期予想も従来の730億円から820億円、前期比17.3%増に上方修正している。対ドルや対ユーロでの為替レートの前提を変更したことに伴うものだが、想定以上の収益回復をポジティブに評価の動きが先行。なお、ドイツのKonrad Busche社から自動車部品向け部門の事業を譲受したことも発表。
アイスタイル<3660>:510円(+62円)
大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は10.4億円で前年同期比36.4%増となり、据え置きの通期予想38億円、前期比20.1%増に対する進捗率は27%超の水準となっている。会社計画も上回る着地となったようだ。リテール事業がトップラインを牽引したほか、シナジー効果でマーケティング支援事業の成長も加速。香港旗艦店のオープン前費用を吸収する形となったもよう。
コーセー<4922>:5078円(-978円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は22.6億円で前年同期比55.5%減となり、55億円程度の市場予想を大きく下振れている。第3四半期累計営業利益は136億円で同27.8%減となっており、据え置きの通期予想200億円、前期比15.2%増の達成ハードルが高まったとの見方に。会社側では経費削減効果などによって、利益目標の達成は可能としているようだ。
菱瓦斯化<4182>:2457円(-500円)
ストップ安。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は142億円で前年同期比21.4%減となり、135億円程度の市場予想は上回った。ただ、502億円の減損損失を計上したため、純損益は赤字に転落している。また、通期営業利益予想は従来の460億円から440億円、前年同期比13.5%減に下方修正。主要製品の市況低迷を背景としている。通期コンセンサスは従来会社計画を上回る480億円程度であったため、ネガティブ反応が優勢。
フォーラムエンジニア<7088>:1590円 カ -
ストップ高買い気配。米投資ファンドのKKRが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表している。同社ではTOBに賛同するとともに、株主に応募を推奨している。TOB価格は1710円で、前日終値に対して33%のプレミアムとなっており、同TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きが先行。TOB期間は11月11日から12月23日までとされている。
ホープ<6195>:209円(+14円)
急騰。26年3月期第2四半期業績予想の上方修正を発表した。売上高は、各事業(特に、広告事業、ジチタイワークス事業、企業版ふるさと納税支援事業)の受注が順調に推移し、前回予想値を0.99億円上回る見込みとなった。営業利益及び経常利益は、売上高の要因に加え、一部のコスト削減や期中の投資的費用の計画変更による投資抑制・時期ズレ等により、前回予想値を大きく上回り一転黒字の着地となる見込みとしている。なお、通期予想については修正の必要が認められた場合には、速やかに発表するとしている。
シーユーシー<9158>:979円(-21円)
反落、年初来安値更新。10日の取引終了後に、26年3月期第2四半期の業績を発表し、これを嫌気した売りに押されている。売上収益は262.91億円(前年同期比21.7%増)と増収も、営業利益は17.11億円(同43.9%減)と減益だった。また、前連結会計年度に発生した米国子会社への貸付の回収に係る為替差益が3.60億円剥落したこと等により、税引前中間利益は13.97億円(同56.1%減)、親会社の所有者に帰属する中間利益は6.12億円(同69.5%減)となった。
アイリッジ<3917>:462円(-44円)
急落。10日の取引終了後に、26年3月期第2四半期の業績を発表し、これを嫌気した売りが優勢となっている。売上高31.87億円(前年同期比3.9%増)と増収も、経常損失1.13億円(前年同期は経常利益0.64億円)と一転赤字に転落した。アプリビジネス事業でスマートフォンアプリの開発体制の強化に伴い原価が増加したことに加え、EX-DX領域におけるソフトウエア償却費等が増加した。フィンテック事業では、ソフトウエア償却費や組織体制の拡充に伴い人件費が増加した。
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