*08:38JST 個別の材料を手掛かりとした物色
17日の日本株市場は、前週の急落に対する自律反発が意識されそうだ。14日の米国市場はNYダウが309ドル安、ナスダックは30ポイント高だった。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が後退するなかで、売り先行で始まった。ただ、売り一巡後にAI関連の一角が買い戻されており、ナスダック指数はプラス圏を回復している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の50430円、円相場は1ドル=154円50銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時49690円まで売られる場面もみられたが、売り一巡後の切り返しによって上昇に転じている。支持線として意識されている25日線を上回って終えており、調整一巡感が意識されそうだ。もっとも、先週末の大幅な下げによって需給状況はやや悪化傾向にあると考えられ、自律反発の域は脱せないだろう。戻り待ち狙いの売りも控えていると考えられ、次第にこう着感が強まることになりそうだ。
日経平均株価は上向きで推移する25日線を支持線としたトレンドを継続しており、25日線に接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。ただ、足もとで調整が強まっているソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底入れを見極めたいところであり、積極的なリバウンドは期待しにくい面はある。先週末にはキオクシアHD<285A>がストップ安で終えている。連日でストップ安をつけてくるようだと、センチメントを冷ますことになるだろう。
また、今週は19日にエヌビディアの決算が予定されている。決算を受けた市場の反応に注目が集まるなかでは、短期的な売買にとどまりそうである。そのため、個別の材料を手掛かりとした物色に向かわせやすいと考えられよう。決算では14日の取引終了後に発表したところでは、三井住友<8316>、みずほ<8411>、かんぽ生命保険<7181>、オ-プンH<3288>、電通グループ<4324>、山口FG<8418>、Aiロボティクス<247A>、堀場製<6856>、プラスアルファ<4071>、レオパレス21<8848>、エムアップ<3661>、ブシロード<7803>、DIT<3916>、バンクオブイノベ<4393>、ミガロHD<5535>などの動向が注目される。
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