*18:57JST 横浜冷凍---25年9月期は増収、冷蔵倉庫事業の売上高および営業利益が過去最高を更新
横浜冷凍<2874>は13日、2025年9月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.7%増の1,255.63億円、営業利益が同8.8%減の42.38億円、経常利益が同23.9%減の36.58億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同49.7%減の19.78億円となった。
冷蔵倉庫事業は売上高377.24億円(前期比7.4%増)、営業利益74.36億円(前期比3.3%増)となり、冷蔵倉庫事業セグメントの売上高および営業利益はともに過去最高を更新した。前期に竣工した国内3ヵ所の物流センターに加え、当期に竣工した国内2ヵ所およびベトナム1ヵ所の物流センターに係る減価償却費の負担や、人件費・動力費などの物価上昇によるコスト増など、利益を下押しする要因があった。しかし、前期から高い在庫水準が続いたため、入庫量・出庫量・在庫量のいずれも前期を上回った。併せて、料金改定や業務の効率化により生産性を向上させ、コスト増を吸収して増収増益を確保した。連結子会社であるタイヨコレイにおいても、入庫量・出庫量ともに増加し、第3四半期以降は主力の畜産品や果汁などの在庫が増加したことにより増収増益となった。
食品販売事業は売上高878.07億円(前期比0.8%増)、営業利益12.17億円(前期比17.4%減)となった。売上高、売上総利益とも、前期実績を上回ったが、年間を通して、運賃、保管料等のコスト増を吸収しきれず増収ながら減益となった。水産品は九州および西日本の前浜におけるイワシ・サバ等の豊漁により取扱量が増加し、増収増益を確保した。ホタテは海外需要の拡大を背景に引き続き好調に推移した。一方で鮭鱒類はノルウェーサーモンの取扱増があったものの、北海道での秋鮭の水揚げ不振の影響により減益となった。また、東日本で取り扱ったサンマは在庫調整が必要となり減益、マグロは米国向け関税の影響で輸出数量が減少し減収減益となるなど、地域・品目ごとに明暗が分かれる結果となった。畜産品は総じて売上高が減少したものの、チキンは組織効率化の取り組みにより大幅な増益を達成した。ポークは猛暑の影響で国内での買付けが難航し減益となったが、ビーフはホテル需要の回復を受けて利益は微増となった。農産品は天候不順や水不足の影響で収穫量が減少し、主力であるイモ類の取扱いが減少し、ネギやキャベツで補ったものの、農産品全体として売上・利益ともに微減となった。
2026年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.0%減の1,180.00億円、営業利益が同13.3%増の48.00億円、経常利益が同25.7%増の46.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同51.6%増の30.00億円を見込んでいる。
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