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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱(1)

*11:02JST GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱(1)
■G-7ホールディングス<7508>の事業概要

同社の事業セグメントは、車関連事業、業務スーパー事業、精肉事業、その他事業の4つで開示している。2026年3月期中間期の事業別構成比は、業務スーパー事業が売上高の59.2%、経常利益の72.7%を占める主力事業である。次いで車関連事業が売上高の19.8%、経常利益の20.6%を、精肉事業が売上高の9.5%、経常利益の-0.3%を、その他事業が売上高の11.5%、経常利益の6.9%を占める。また業務スーパー事業、精肉事業とその他事業に含まれるこだわり食品・プライベートブランド事業やミニスーパー事業、アグリ事業を加えると、売上高の8割弱が食品小売事業である。

1. 車関連事業
車関連事業は、「オートバックス」のフランチャイジーでカー用品販売、メンテナンスなどを展開する(株)G-7・オート・サービスを中心に、バイク用品の販売・メンテナンス店「バイクワールド」を運営する(株)G-7バイクワールド、マレーシアで「オートバックス」のフランチャイジー展開及び「バイクワールド」を運営するG7 RETAIL MALAYSIA SDN.BHD.、自動車輸出販売事業を手掛ける(株)G-7.CrownTrading、自動車販売や鈑金・塗装事業を行う(株)G-7・シンワ・モビリティサービス(2025年4月に新和自動車から商号変更)の5社で構成される。

売上構成比の7割強を占めるG-7・オート・サービスでは、オートバックス関連店舗を2025年9月末で国内に76店舗(オートバックス69店舗、オートバックスエクスプレス7店舗)を展開する。出店エリアは兵庫県、京都府、福井県、岡山県、広島県、千葉県、茨城県にわたる。なかでも兵庫県で38店舗と全体の5割を占める。オートバックスグループ(国内1,038店舗、海外151店舗)のなかで最大規模のフランチャイジーであり、従業員1人当たりの生産性や売上総利益率、在庫回転率などを重視した店舗運営により、グループのなかでも高い収益性を維持している。また、「BPセンター」(鈑金・塗装)7店舗、新車・中古車買取販売の「スズキカーズ大阪」1店舗を運営するほか、「オートバックス」等の店舗敷地内でアウトドア用品専門店「FIELD SEVEN」5店舗、フランチャイジー展開としてコインランドリーショップ「マンマチャオ」6店舗、たい焼き専門店「やまや本舗」2店舗、洋菓子専門店「シャトレーゼ」2店舗を運営している。直近では、ワークウェア専門店「キーポイント」1店舗を2025年7月に譲受し、営業を開始している。

売上構成比の1割弱を占めるG-7バイクワールドは、2025年9月末で国内に14店舗を展開しており、資本業務提携先のバイク王&カンパニー<3377>とのコラボ出店も行っている。売上構成比の1~2割を占めるG-7.CrownTradingでは中古自動車の輸出販売を主に行っており、仕向け地別売上高ではマレーシアが5割強と主力販売先となっており、国内販売も約1割を占める。

マレーシア子会社は、「バイクワールド」6店舗、「オートバックス」2店舗を運営しているが、売上規模はまだ数億円程度と小さい。2024年10月にグループ化したG-7・シンワ・モビリティサービスは新車・中古車販売や鈑金・塗装サービスを行う「ガイア」を京滋エリアで4店舗出店しており、売上規模は年間で20~30億円と見られる。

2. 業務スーパー事業
業務スーパー事業は、「業務スーパー」をフランチャイジー展開する(株)G-7スーパーマートの事業である。出店エリアは関東、中部、関西、九州、北海道で、2025年9月末の店舗数は219店舗と業務スーパーグループ(1,117店舗)のなかで最大規模である。地域別店舗数については、首都圏が88店舗と最も多く、次いで中部53店舗、関西34店舗、九州26店舗、北海道18店舗である。

従業員1人当たりの生産性や在庫回転率を重視した店舗収益力を強みとする。ここ数年は関東や九州、北海道で店舗数を拡大してきたが、今後は中部地域でも積極的に出店する方針である。なお、2024年7月にグループ化したボン・サンテについては経営効率の向上を図るため、2025年4月にG-7スーパーマートが吸収合併した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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