*18:15JST 1日の中国本土市場概況:上海総合指数は3日続伸、産業政策への期待感が高まる
週明け1日の中国本土市場は3日続伸。日本時間の主要指標の上海総合指数が前営業日比25.41ポイント(0.65%)高の3914.01ポイントで引けた。
足元では、12月中旬に開催予定の中央経済工作会議を控え、2026年の経済政策運営に関する基本方針が注目されている。この会議を契機とした国有資本を軸とする内需関連株の構造改革や産業政策強化への期待が強まり、内需分野を中心に買いが先行した。一方で、世界経済の先行きや米国の金融政策動向を慎重に見極めたいとの思惑から、資金の一部は抑制的な動きも残存。結果として、やや選別色の強い相場展開となった。全体としては、政策期待を支えに底堅く推移した。
業種別では、金鉱株やレアアースなどが買われた。紫金鉱業集団(601899/SH)が5.2%高、中金黄金(600489/SH)が1.7%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が6.5%高とそろって堅調な値動きを示した。
ハイテク株も買われた。北京兆易創新科技(603986/SH)が4.8%高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が3.7%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.3%高で引けた。
ほかに、航空会社も高い。中国国際航空(601111/SH)が5.4%高、吉祥航空(603885/SH)が4.3%高、中国南方航空(600029/SH)が3.0%高、中遠海運特殊運輸 (600428/SH)が5.2%高で引けた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.02ポイント(0.01%)高の252.35ポイント、深センB株指数が4.54ポイント(0.35%)高の1299.15ポイントで終了した。
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