*08:21JST 17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは228ドル安 オラクルの下落が重荷
■NY株式:NYダウは228ドル安 オラクルの下落が重荷
米国株式市場は下落。ダウ平均は228.29ドル安の47885.97ドル、ナスダックは418.14ポイント安の22693.32で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事のハト派発言で利下げ期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、オラクル(ORCL)の下落が重荷になり、相場は大きく下落に転じた。終日軟調に推移。終盤にかけて、明日発表の消費者物価指数(CPI)への警戒感に加え、ハイテク中心に売りが一段と加速し下げ幅を拡大し、終了した。セクター別では家庭・パーソナル用品、エネルギーが上昇した一方、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が下落。
動画配信のネットフリックス(NFLX)はメディア、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)がパラマウント・スカイダンスによる敵対的買収提案を拒否し、同社との既存の買収合意を支持するよう株主に勧告したことが明かになり、上昇。メディア、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は下落した。ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)はAI(人工知能)データセンター建設を巡り、資産運用会社のブルー・アウル撤退報道で資金調達が困難となる可能性が警戒されたほか、同社の債務不履行に備えるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)拡大も嫌気され、売られた。
防衛のRTX(RTX)、同業のロッキード・マーチン(LMT)はトランプ大統領が防衛関連企業の配当支払いや自社株買い、さらに幹部の給与抑制を要請する大統領令発動を計画しているとの報道で警戒感が強まり、それぞれ下落。医療器具、手術用品の製造を行うメドライン(MDLN)はナスダックに17日上場。初値は上場価格を上回る好調なスタートを切った。本年で最大規模の上場となった。
半導体のマイクロン・テクノロジーズ(MU)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益、見通しがそれぞれ予想を上回り、時間外取引で買われている。
HorikoCapitalManagementLLC
■NY為替:米CPI発表控え長期金利上昇、ドル反発
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円35銭へ弱含んだのち、155円75銭まで上昇し、155円70銭で引けた。次期連邦準備制度理事会(FRB)候補のウォラーFRB理事が追加利下げ支持を再表明し一時ドル売りも見られたが、11月消費者物価指数(CPI)発表を控え長期金利が上昇し、ドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1720ドルから1.1758ドルまで上昇し、1.1741ドルで引けた。ユーロ・円は182円24銭から182円88銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3340ドルから1.3407ドルまで上昇。英インフレ鈍化を受けた利下げ観測で伸び悩んだ。ドル・スイスは0.7965フランから0.7935フランまで下落した。
■NY原油:反発で55.81ドル、需要減少を想定した売りは一巡
NY原油先物2月限は反発(NYMEX原油2月限終値:55.81 ↑0.68)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.68ドル(+1.23%)の55.81ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは55.08-56.58ドル。アジア市場の序盤で55.08ドルまで売られたが、需要減少を想定した売りは一巡し、ロンドン市場で56.58ドルまで反発。ただ、その後は上げ渋り、米国市場で55.58ドルまで値を下げた。通常取引終了後の時間外取引では主に56ドルを挟んだ水準で推移。なお、1月限は前営業日比+0.67ドル(+1.21%)の55.94ドルで通常取引を終了。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 54.55ドル -0.26ドル(-0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 174.80ドル -1.71ドル(-0.96%)
ゴールドマン・サックス(GS)872.33ドル -6.82ドル(-0.77%)
インテル(INTC) 36.05ドル -1.26ドル(-3.37%)
アップル(AAPL) 271.84ドル -2.77ドル(-1.00%)
アルファベット(GOOG) 298.06ドル -9.67ドル(-3.14%)
メタ(META) 649.50ドル -7.65ドル(-1.16%)
キャタピラー(CAT) 561.89ドル -27.04ドル(-4.59%)
アルコア(AA) 46.84ドル +0.28ドル(+0.60%)
ウォルマート(WMT) 115.66ドル +0.24ドル(+0.20%)
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