*16:59JST フジクラの決算をきっかけに利食いが膨らむ【クロージング】
14日の日経平均は3日ぶりに反落。618.06円安の62654.05円(出来高概算31億6000万株)で取引を終えた。朝方は前日の米国市場でハイテク株が買われた流れを受け、半導体・人工知能(AI)関連株などが堅調。日経平均は前場中盤に向けて上げ幅を広げ、63799.32円まで上値を伸ばし、11日に付けた取引時間中の史上最高値(63385.04円)を上回った。ただ、連日の上昇に伴う高値警戒感から利食いも。また、後場に市場予想を下回る決算を発表したフジクラ<5803>がストップ安まで売られたこともあって、他の電線株や半導体関連株の一角などにも売りが波及。この流れで日経平均はマイナスに転じ、その後はじりじりと水準を切り下げ、62654.05円と安値引けとなった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値下がり銘柄が850を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、水産農林、パルプ紙、ゴム製品、ガラス土石など11業種が上昇。一方、非鉄金属、不動産、建設、機械など22業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、TDK<6762>、ファナック<6954>、KDDI<9433>が比較的堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>が軟化した。
前日の米国市場は、4月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を大きく上回り、インフレ懸念が意識されつつもAI・半導体需要の底堅さがそれを上回った。本日の東京市場では、米テック株高を受けた買いに加え、好決算銘柄への資金シフトも続き、日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。「フィジカルAI」分野で米グーグルとの協業を発表したファナックが買われ、好業績見通しを示したスクリン<7735>や東海カーボン<5301>などにも物色がみられた。しかし、後場に入ると、AI・半導体関連株の一角が崩れたことで、利益確定売りが膨らみ、日経平均の下げ幅は600円を超えた。
騰落数ベースの他、好決算銘柄の上昇具合を鑑みれば、フジクラの決算がきっかけとなったものの、これまで上昇していた主力処に利益確定売りがいったん広がったのは値固めの一貫として想定内だろう。米中首脳会談も初日はつつがなく終えたようであり、14日・15日の決算ピークに加え、週末ということもあり、少なくとも週内は引き続き値固めの展開を意識しておきたい。
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