*16:50JST 金利上昇などを嫌気して利食い売り膨らみ、一時61000円台割れ【クロージング】
15日の日経平均は大幅続落。1244.76円安の61409.29円(出来高概算31億9000万株)で取引を終えた。朝方は前日の米国市場でハイテク株が上昇したことなどを好感し、半導体・人工知能(AI)関連株などが買われ、日経平均は反発スタート。63235.77円まで上値を伸ばした。しかし、日銀が発表した4月の企業物価指数が前年同月比4.9%上昇と2年11カ月ぶりの高水準となり、長期金利が急伸。株式の相対的な割高感が意識され、値がさハイテク株などを中心に利益確定売りが次第に増えた。決算ピークの警戒感もあって、日経平均は後場に入るとさらに下げ幅を広げた。終盤には60937.30円まで下押し、取引時間中としては、7日以来約1週間ぶりに61000円台を割り込む場面もあった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が850を超え、全体の5割超を占めた。セクター別では、石油石炭、保険、輸送用機器、陸運など15業種が上昇。一方、非鉄金属、化学、ガラス土石、金属製品など18業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>が上昇した半面、アドバンテス<6857>、フジクラ<5803>、キオクシアHD<285A>、東エレク<8035>が軟調だった。
前日の米国市場では、米政府がAI向け半導体「H200」について、中国企業約10社への販売を許可したとの報道もあり、半導体メーカーのエヌビディアが買われた。ナスダック総合指数が最高値を更新するなど、東京市場もこうした流れを受け、日経平均の上げ幅は一時580円を超えた。ただ、その後は値がさハイテク株中心に売りが膨らみ、日経平均の下げ幅は1700円を超えた。週末に加え、持ち高調整売りが強まった面もあるだろう。
指数の下げ幅は想定よりも大きかったが、フジクラの件もあって、本日取引終了後に決算発表を控えていたキオクシアHDの収益動向を確認したいと考える向きも多かったとみられる。引け後に発表された同社決算のファーストインプレッションは良好であり一安心だろう。ただ、来週には米エヌビディアの決算発表が控える。引き続きこちらを通過するまでは、油断のできない相場が続きそうだ。
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