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【H&M超えで世界2位へ】ユニクロ運営のファーストリテイリングが上方修正で売上4兆円へ 事業構造を分析して見えてきた“世界首位・ZARAとの距離”

世界首位との距離は(柳井正会長兼社長/時事通信フォト)

世界首位との距離は(柳井正会長兼社長/時事通信フォト)

 ユニクロを展開するファーストリテイリングが7月9日、2026年8月期の業績見通しの上方修正を発表した。売上収益は3兆9700億円の見通しとなり、スウェーデンのH&Mを抜いて衣料品の製造小売りで世界に2位に浮上すると話題だ。ここから世界1位でZARAを展開するスペインのインディテックスをどこまで追撃できるのか。株価もこの1年で4万円台半ばから、今月は一時8万8000円台と、ほぼ2倍になる成長を見せている。なぜここまで成長しているのか、同社の強みと今後の展開を読み解く。

上方修正で、実力値はどこまで見えるのか

 まず確認したいのは、今回の上方修正の大きさである。ファーストリテイリングは2026年8月期の売上予想を従来から700億円引き上げ、3兆9700億円とした。営業利益も300億円増額し、7300億円を見込む。前期比では売上収益が16.7%増、営業利益が29.4%増となる計画だ。

 2026年8月期第3四半期までの累計でも勢いは強い。売上収益は前年同期比17.1%増の3兆651億円、営業利益は36.2%増の6143億円だった。

 ただし、上方修正額のすべてを販売の上振れとみなすことには慎重でありたい。同社は、6月までの業績に加え、第4四半期の想定為替レートを足元の実態に合わせて見直したとしている。業績上振れと為替の寄与額は分けて示されていない。

 それでも、利益率の改善はすでに実績に表れている。第3四半期までの累計では、売上総利益率が54.9%へ1.1ポイント上昇し、人件費や賃料などの販管費が売上に占める比率は35.6%へ1.3ポイント低下した。その結果、事業利益率は19.3%と2.3ポイント改善し、通期の営業利益率も前期の16.6%から18.4%へ高まる予想である。

「H&M超え」は、売上だけの逆転なのか

 世界2位という見方には、比較条件の違いも考慮したい。ファーストリテイリングは2026年8月期の予想、H&Mは2025年11月期実績で、決算期も異なる。H&Mの売上高は約3兆8106億円(2282億8500万スウェーデンクローナ)で、ファーストリテイリングの予想は約4.2%上回るが、売上規模では僅差だ。

 一方、利益には大きな開きがある。H&Mの営業利益は約3071億円(183億9500万スウェーデンクローナ)、営業利益率は8.1%だった。H&M自身も前年の7.4%から利益率を改善しているが、ファーストリテイリングの営業利益予想7300億円、利益率18.4%と、両者を比べると、売上順位以上に収益力の差が目立つ。(外貨建ての業績は2026年7月1日の欧州中央銀行の参考レートで円換算した比較用の概算値。以下、同。)

 では、この高い利益率を保ちながら、衣料品製造小売り世界首位のインディテックスとの差をどう縮めていくのか。その原動力となりうるのはどの部門か。

※本記事作成には、一部に生成AIの技術を活用しています。

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