*11:43JST クリレスHD Research Memo(3):2027年2月期中間期は悪天候の影響を受け、増収ながら減益
■決算概要
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の2027年2月期中間期の業績(IFRS基準)は、売上収益が前年同期比3.5%増の86,091百万円、営業利益が同16.6%減の4,121百万円、税引前利益が同26.8%減の3,756百万円、親会社の所有者に帰属する中間利益が同15.6%減の2,697百万円と増収ながら減益となった。
一部の業態で悪天候の影響※を受けたものの、すべてのカテゴリーで増収を確保した。CRカテゴリーが堅調に推移したほか、「日常」「定番」業態であるベーカリー及びヌードルブランド(専門ブランドカテゴリー)が好調を維持した。また、海外カテゴリーでは北米のベーカリーレストラン「Wildflower」が好調であったことに加え、新たなM&Aが増収に大きく寄与した。一方、ロードサイド主体の「かごの屋」(専門ブランドカテゴリー)及び路面店主体の「磯丸水産」(居酒屋カテゴリー)については悪天候の影響により既存店売上高が前年を下回った。グループ全体の既存店売上高は101.5%を確保したものの、業態ごとに明暗が分かれる結果となった。
※ 特に第2四半期(6月~8月)において、相次ぐ台風や大雨の影響を受けた。
出退店については、環境変化を見据えたポートフォリオの見直しを進める方針により、新規出店17店舗及びM&Aで16店舗を獲得する一方、契約満了等により28店舗を退店し、2026年8月末の店舗数は1,130店舗となった。また、立地環境や顧客ニーズに合わせ、13店舗の業態変更(グループ内他業態への変更を含む)を行った。
損益面では、悪天候の影響を受けた「磯丸水産」及び「かごの屋」の落ち込みに加え、SFPHDの合併関連費用(3億円)等の一過性費用が重なり営業減益となった。
財政状態については、新たなM&A※に伴って資産合計は前期末比4.8%増の146,317百万円に拡大した(そのうち、のれん計上額は同9.2%増の28,130百万円となった)。また、親会社の所有者に帰属する持分も利益剰余金の積み増しやSFPHDの合併に関わる新株発行により同14.4%増の50,082百万円に増加したことから、親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当)は34.2%(前期末は31.3%)に改善した。
※ 大阪の老舗洋食店「グリルRON」等10店舗、並びに北米のモダン・アメリカ料理店「Hazelwood Food + Drink」等6店舗を連結化(詳細は後述)。
各カテゴリーの業績は以下のとおりである。
(1)CRカテゴリー
売上収益は前年同期比1.7%増の30,158百万円、カテゴリーCF※は同3.6%増の3,564百万円となった。商業施設中心であることから悪天候の影響は限定的にとどまった。低収益店の撤退や業態変更・改装を機動的に推進したことで増収増益となり、既存店売上高も102.6%と前年を上回った。新規出店6店舗、退店16店舗により、2026年8月末の店舗数は513店舗となった。また、業態変更を6店舗で行った。
※ カテゴリーCF(キャッシュ・フロー)=営業利益(日本基準)+減価償却費+協賛金収入+非経常的費用項目(以下、同様)。
(2)専門ブランドカテゴリー
売上収益は前年同期比1.9%増の26,118百万円、カテゴリーCFは同10.9%減の2,850百万円となった。ベーカリー及びヌードルブランドが好調を維持したほか、新たにグループインした「グリルRON」等(10店舗)が3月より連結に寄与した。ただし、価値拡充に向けた構造改革中の「かごの屋」が悪天候の影響も重なり、業績の押し下げ要因となった。その結果、カテゴリー全体の既存店売上高は98.6%と前年を下回り、損益面でも大幅な減益となった。新規出店4店舗、M&A10店舗、退店2店舗により、2026年8月末の店舗数は347店舗となった。また、業態変更を1店舗で行った。
(3)居酒屋カテゴリー
売上収益は前年同期比1.1%増の15,507百万円、カテゴリーCFは同14.0%減の1,040百万円となった。大衆酒場への業態変更や新店効果により増収となったものの、悪天候の影響を受けた「磯丸水産」の既存店の落ち込みが影響した。その結果、カテゴリー全体の既存店売上高は97.4%と前年を下回り、損益面でも大幅な減益となった。新規出店4店舗、退店4店舗により、2026年8月末の店舗数は210店舗となった。また、業態変更を6店舗で行った。
(4)海外カテゴリー
売上収益は前年同期比13.5%増の14,416百万円、カテゴリーCFは同19.0%増の1,209百万円となった。北米の「Wildflower」(ベーカリーレストラン)の好調維持に加え、新たにグループインした「Hazelwood」が7月より連結に寄与した。また、為替の影響もプラスに働き増収増益となった。既存店売上高も109.9%※1と前年を上回った。新規出店3店舗※2、M&A6店舗、退店6店舗により、2026年8月末の店舗数は60店舗となった。
※1 為替の影響を除く(現地通貨ベース)と前年同期比100.5%であった。
※2 グループイン後、初の新規出店となる「Wildflower」Thunderbird店(2026年8月/想定年商約5.8億円)や、「MACCHA HOUSE」インドネシア1号店(2026年8月オープン/フランチャイズ出店)も含まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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