IPO投資を有利に進められる証券会社を比較
公開日:2017年12月12日 12:00
最終更新日:2021年2月3日
IPO(新規上場)銘柄は、上場後の初値で売り抜けられれば、高い確率で利益を得られる。上場前の公開価格(公募価格)は安く設定されることが一般的で、上場後の初値は公募価格より高くなることが多いからだ。
新規上場銘柄を狙ったIPO投資は銘柄分析や細かい取引に苦労する手間が少ないため、人気も高い。しかしIPO株の購入は抽選となるので、IPO投資を成功させるためにはまず当選を目指すことが重要となる。
IPO当選のためには下記要素で証券会社を比較してみるといい。
【比較ポイント】
◆IPO主幹事数/幹事数が多い証券会社
◆IPO投資に特徴がある証券会社
IPO主幹事数/幹事数の多い証券会社を比較
IPO主幹事数/幹事数が多かった証券会社を見ていこう。IPOの取扱い実績が多い証券会社は注目していたIPO銘柄が発表された際にも、幹事になることが期待できる。
また自分の狙っていた新規上場株が、普段取引している証券会社からは抽選を申し込めないという可能性もあるため、複数の証券会社の口座を持っておくほうが万全といえる。
会社名 | 幹事数 | 主幹事数 | '17~'14年の IPO取扱い数 |
---|---|---|---|
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83社 |
8社 |
302社 |
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49社 |
1社 |
217社 |
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39社 |
0社 |
129社 |
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23社 |
4社 |
49社 |
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14社 |
0社 |
46社 |
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4社 |
0社 |
18社 |
IPO投資に特徴がある証券会社を比較
IPO投資に特徴がある証券会社も比較。IPOの抽選が完全抽選、抽選前の資金準備が要らないなど、株取引初心者・IPO投資初心者にも有利に思える証券会社は要チェックだ。
完全抽選方式の「マネックス証券」
IPO投資に有利な点 |
大口投資家・個人投資家に関係なく、1人1票の平等な抽選方式 |
その他特徴 | ◆IPO取扱い数はネット証券屈指 ◆米国株の取扱い数は業界最多クラス ◆NISA口座は手数料が無料 |
マネックス証券はIPO銘柄の抽選が誰でも1人1票と平等なので、大口の投資家ではない個人投資家でもIPO投資にチャレンジしやすい。過去3年のIPO取扱い数を見ても168社と実績は多いため、欲しい新規上場銘柄が抽選に出される可能性も期待できる。
その他にも米国株の取扱い数が業界断トツの3000銘柄以上、NISA口座の売買手数料が無料など、特典は多いので、口座をもっておいて損はない。
事前資金なしで抽選OKの「岡三オンライン証券」
IPO投資に有利な点 |
一般的には抽選前に購入資金を用意しなくてはいけないが、資金を用意せずともIPOの抽選を受けられる。 |
その他特徴 | ◆取引頻度に応じてIPOの抽選度は変化 ◆取引ツールの操作性・カスタマイズに定評あり ◆岡三グループによるレポートやセミナーなどのサポート体制 |
岡三オンライン証券は資金準備無しでも、IPO投資にチャレンジできる点は大きいメリット。IPO投資は購入資金を事前に用意することが一般的。複数の証券会社から申し込むことが王道なので、どうしても資金を多く用意しなくてはいけなくなる。
岡三オンライン証券は事前資金なしでIPOの抽選に申し込むことができるので、とりあえずIPO投資にチャレンジしてみたいという人でもOK。岡三オンライン証券は創業1923年の「岡三証券」グループということもあり、レポートなどの情報サポートも充実。取引ツールにも定評があるので、IPOに限らず役立つ場面は多いだろう。
ポイントが次回抽選時に有効「SBI証券」
IPO投資に有利な点 |
IPOの抽選にもれた場合、次回の抽選時に有利になる「IPOチャレンジポイント」がもらえる。 |
その他特徴 | ◆ネット証券の口座数NO.1と、人気は高い ◆業界最低水準の取引手数料 ◆株に限らず多彩なサービスを展開 |
SBI証券は「IPOチャレンジポイント」が特徴。IPOの抽選に漏れてしまった場合に、「IPOチャレンジポイント」が付与され、次回IPO抽選時に、ポイントに応じて抽選が有利になる、という仕組みだ。
SBI証券は幹事数に限らず、主幹事数も多い証券会社なので、もともとIPO投資には向いている証券会社だが、こういったポイント制度もうまく活用すればさらに当選のチャンスは増える。
SBI証券は国内証券会社の口座数はNO.1で、投資商品はバラエティに優れており、売買手数料も業界最安水準と、メリットは多いので、IPO投資以外でも活用できる口座だろう。
複数の証券会社に口座を開設しておくほうが当選は有利に
IPO投資は抽選に当選しないと意味がなく、当選確率を少しでもUPさせるためにも複数の証券会社に口座開設をし、抽選権利を多く持っておくことが重要だろう。
新規上場銘柄の主幹事/幹事は「Yahoo!ファイナンスのIPOページ」などでも掲載されているので、興味のある銘柄の主幹事/幹事をチェックしておくといい。