【節約料理の最新トレンド】料理研究家・リュウジさん、食材は「株付きなめこ」“化調愛好家”としては味の素「中華あじ」に注目

　新型コロナが5類に移行し、私たちの生活が大きく変化した2023年。いったい2024年はどんな年になるのだろうか。物価高が続き、料理のジャンルでは節約志向が高まるなか、2024年注目トレンドについて料理研究家のリュウジさん（37）が解説する。

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　時短、レンチン、映えなどレシピにもいろいろなトレンドがあるけど、2024年も物価高に苦しめられそうなので、節約料理がますますバズるでしょうね。

　2023年に、ぼくが出版した『虚無レシピ』は材料も手間も“極限まで無駄をそぎ落としたレシピ”です。節約志向のなかで多くの人に手に取ってもらいました。

　なかでも人気が高いのが「虚無チヂミ」。豆腐一丁に鶏ガラスープの素と片栗粉を混ぜ合わせた生地をごま油で揚げ焼きして、砂糖、しょうゆ、うま味調味料、酢、ラー油で作ったタレを添えるだけの一品。安い豆腐を使えば50円くらいで完成して、ヘルシーな上に栄養価も高い。

　あまり使ったことのない食材のなかで注目しているのは、「株付きなめこ」です。なめこはほぐした形で加工されて販売しているイメージだけど、株付きは生のままでかさもデカく、口にいれたときの触感がまったく違う。とろみの付き方も全然違うはずなので料理の幅も広がるし、2024年の“注目株”です。