最大で「1か月4000円のトク」
次に、暖房を使う冬場を中心とした「平均モデルよりも電気を使った時期」です。子供がいる世帯や多く電気を使う時期、オール電化住宅はこちらの傾向が参考になると思います。
・2017年1月 電気使用量365kwh【新電力8281円/既存会社12360円/削減額4079 円】
・2017年2月 電気使用量337kwh【新電力7737円/既存会社10792円/削減額3055円】
・2017年3月 電気使用量297kwh【新電力6907円/既存会社8636円/削減額1729円】
こちらを見ると、使用量が少ない月より削減効果がはっきりと出ています。最大で30%以上も削減されています。削減効果が大きかった理由は、既存会社では電力消費量が多いと1kwhあたりの電気代が高くなるからです。中部電力では1kwhあたりの料金が120kwhまで20.68円、120~300kwhは25.08円、300kwhを超える分は27.97円となっているので、特に300kwhを超えた月の削減額が大きくなりました。
検証すると思った以上に効果があったことに驚きました。ほぼ同じ量を使っている時でも実際の請求額に差があるのは燃料費調整単価による影響が主ですが、それでも削減効果があるという結論は変わりません。
新電力への手続きはインターネットで完結し、利用開始から1年半が経ちますが不自由を感じたことはありません。工事はスマートメーターという通信機能がある電力量計に変更する必要がありますが、工事費や料金は原則不要です。この点については、どの電力会社を使っていても今後スマートメーターに変更される流れとなっているので、デメリットでもありません。マンションや賃貸住宅でも管理会社の許可などがあれば電力会社の変更が可能なケースが多いでしょう。