FX

投資で勝てない人の思考法

2016年11月10日 19:00

 投資において最も意味のない数字があります。それは「投資歴」。バブル期の成功体験を引きずり続ける投資歴30年選手もいれば、FX(外国為替証拠金取引)では600倍ものレバレッジが可能だった、およそ10年前からの投資経験を誇る人もいます。

 とはいえ、その間にどのように考えて投資をしてきたのか。また、きちんと「仮説と検証」を繰り返しているのか。それこそが重要なポイントなのです。それをせずに、いくら月日を重ねたところで、勝つ日もあれば、負ける日もある。そんな不安定な資産運用をしていて、「投資経験豊富」な人と言えるのでしょうか?

 今回はこのような観点で、多くの個人投資家と会った経験から「勝てない人の思考」について考えてみました。

【1】どうしても「今」の「予想」を考えてしまう

 例えば、「これからドル円は上がると思うか?」という疑問に関していろいろな人の意見を聞いたり、検索したりして「予想」してしまう。私も最初はそうでした。そうすることが勝てる近道だと思っていました。しかしながら、この行為は将来の投資を改善してはくれません。勝率やパフォーマンスは上がりません。

 それはなぜか? 全てが他人任せだからです。今回外れたのは誰々のせいだ。次回はあの人の予想に乗ってみよう、そうなります。それで10年、20年と続けられる投資手法が自分の中に築き上げられるのでしょうか? それは難しいと思います。

 今のマーケットがどう動くのか、ということは、本当に気になるところです。しかしながら、その情報(他人の予想)を集めるのではなく、「勝っている個人投資家やアナリストの考え方」を学び、取り入れて実践してみる。そしてその結果を検証して改善するというサイクルを回してほしいと思います。

 こうしたタイプの人はとても多いように思います。もちろんかつて私も通った道であり、時にはよいパフォーマンスを出すこともあるので、逆に厄介かもしれません。

【2】なんでも疑う慎重派──ネガティブ思考──

「結局個人投資家なんて全員負けてるんでしょ?」
「アナリストなんて責任も持たずにポジションも持たずに言いっぱなしですよね」
「移動平均線だけで勝てるなら全員大金持ちですよね」

 確かに、連敗が重なってくるとネガティブな気持ちになることはあります。なんといっても現実的に自分の資金が削られていくわけです。平常心でいられるわけありません。ただそこで、現実から目を背けてはいけません。常勝トレーダーはもちろんそこらじゅうにいるわけではありません。実際にはメディアへの露出も少なく(メリットが圧倒的にありませんから)、ユニコーン的な存在に見えるかもしれません。

 しかしながら多くの投資家に会ってきた経験から書かせていただくと、常勝トレーダーは、実際にいます。しかも、それなりの規模で。そしてしっかり勝っています。彼らには多くの共通点がありますが、一言だけお伝えするなら全員が「真摯にマーケットと向き合っている」ということでしょうか。

 こうした思考をする「慎重派」の方々は、初級~中級くらいになるタイミングで多く現れる気がします。その状態にある人は、疑って慎重になるよりももっとマーケットと真剣に向き合ってみてはいかがでしょうか? 傾向としては多少勉強しているものの、聞きかじったことばかりで、何かを深く追求して実施したり、検証を繰り返したりしていない人が多いように思います。

【3】近道がやっぱり知りたい

「どこで買ってどこで売ったら儲かるか教えてください」──これは、究極の質問です。しかし、結構多いです。すごくわかります。

 でもこの答えは簡単です。安値で買って高値で売ればいい。その方法ですよね。しかもその方法は、何十回、何百回、何千回繰り返せる「再現性」が必要です。たまたまでは続けられません。

 ある人にとっての勝ち方は「転換点を見極めること」かもしれません。他にも、「トレンドにのること」、「どちらに動いてもよいポジショニングをすること」、「引き分けで逃げること」など、勝ち方はそれぞれです。別の寄稿でも書かせていただきましたが、この世界に「楽して儲ける近道」なんてないと思った方がよいのではないでしょうか? 楽しく稼いでいらっしゃる方はたくさんいますけどね。

まとめ

 ここで紹介した代表的な3つの例から、少しでも「勝てない人の思考法」が垣間見ることができれば幸いです。勝てない人に共通して言えるのは、「本気で踏み込めていない」ことのような気がします。このような思考に陥ってしまうのは、何も本人が悪いわけではありません。初めて出会う「投資」というものに戸惑い、何から始めていいか迷ってしまう。そして、深層心理でどうしても怪しいと思っている「金融」を拒否しながら歩を進めている状況だからだと思います。

 では、どうすればよいのでしょうか。私は、株式投資やFXなど、資産運用に関する知識や経験はきっと人生のプラスになると考えています(もちろん少額でスタートしてください)。そのため、何かを止めてでも集中して一度この「投資」に踏み込んでみてはいかがでしょうか? これが、私からのアドバイスです。

 ぜひ公式ブログ「為替王子川島寛貴のFXで副業から本業へ(~そして伝説へ~)」もご覧ください。

kawashima-prof-2

▽川島寛貴(かわしま・ひろたか)

「みんなの株式」創業メンバーとして多くの億トレーダーやアナリストから得た知識やテクニックを提供。現在はIEYASU株式会社を創業し無料の勤怠管理システムを手がける。投資アドバイザーとしてセミナー講師などもこなす通称「為替王子」。公式ブログは「為替王子川島寛貴のFXで副業から本業へ(~そして伝説へ~)」。無料クラウド勤怠管理のIEYASUはhttps://www.ieyasu.co/

 

fx-induction-th

もう焦らない! 大荒れの米大統領選で実績を残したFX
大荒れとなった米国の大統領選。ヒラリー氏が若干の優勢と報道されていたにも関わらず、開票当日になるとトランプ氏が優勢となり、日経平均や為替相場は大混乱。しかし大統領選当日、あるFXサービスの利用者の90%が利益を上げていた!という情報を入手した。誰もが予想できなかった事態をもろともせず、利益を出したその方法とはいったい……<続きを読む>

eth-induction-th

トルコリラが金利8%に。魅惑のFXスワップ投資とは
トルコが2年半ぶりに利上げ。FXスワップ投資を始めるなら今が好機か?スワップ投資のメリットと注意点、スワップ投資に最適なFX会社について、マネーポストWEB編集部が検証する。<続きを読む>
  • 2016年に100万円以上の実績も FXは自動で取引してくれる「フルオート」が最適か
  • 政策金利7.5%! トルコリラほか話題の高金利通貨に投資
  • 2017年新春号(2016年12月1日発売号)

    大特集は〈2017年の大本命株ベスト35〉。ここからが本番のトランプ相場。「株高新時代」で大化け期待の個別株を藤井英敏氏、戸松信博氏らがランキング形式で紹介。さらに橘玲氏、森永卓郎氏らレギュラー連載陣が独自の視点からトランプ大統領誕生の影響を読み解く。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    水上紀行ニュースフラッシュ
    小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2016 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。