投資

「あのまま持ち続けていれば…」配当株投資家が“手痛い失敗”から学んだ売買のルール

配当目当ての「配当株投資」をするうえで大切なこととは?

配当目当ての「配当株投資」をするうえで大切なこととは?

 昨年来、「高配当株」への注目が高まっている。高配当銘柄の指数である「日経平均高配当株50指数」は前年末比の騰落率が2割高と、日経平均株価を大きく上回るパフォーマンスを出している。配当株投資をおこなううえで、大事なことは何か。新刊『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』が話題の投資家・配当太郎氏が解説する。

 * * *
 配当株投資で最も大事なことは、株価や市場の動きに一喜一憂せず、淡々と株数を増やしていくことです。配当金は株価などの動向に左右されませんから、一喜一憂しても意味がないだけでなく、その必要もありません。

 株価というのは、基本的には需要と供給によって形成されるものですが、ある意味では、「今、売りたい人」と「売らなければならない人」が、ただ単に株を手放しているだけのことなので、私たちのような個人投資家には関係のないことです。

 個人投資家としては、一時の株価にとらわれることなく、時間軸をフルに活用して、長いスパンで株を買い進めていくことが大切です。株価の動向に、慌てたり、焦る必要は一切ありません。あくまでマイペースを貫く覚悟を持って、粛々と株を買い進めていけばいいのです。

配当株投資に買い時はあるのか?

 株式投資の世界では、「株価が下がった時こそ買え!」という言い伝えがあります。私はこれを、半分は本当で、半分は間違っていると考えています。

 誰にとっても、できるだけ安く株を買うに越したことはありません。わざわざ高いお金を出して買う必要などありませんから、これが「本当」の部分です。問題は、「株価が下った時」というのが、「一体、いつを基準にしているのか?」ということです。

 現在の株価は、確かに1週間前と比べて下がっているかもしれませんが、10年前からその株を持っている人にしたら、少しくらい株価が下がったことなど、実はほとんど影響がないことです。いつの時点を基準にして考えれば、株価が下がったといえるのか? その基準が曖昧で漠然としていることが、私が「間違っている」と考えている理由です。

 株価というのは、企業が健全な成長さえ続けていれば、基本的にはゆっくりと上がるか、横ばいになるものです。需要と供給のバランスによって、株価が大きく下がった時は買えばいいと思いますが、配当株投資では、下がったから買うのではなく、別に高かろうが安かろうが、自分が買える時にしっかりと買って、株数を増やしていくことが大切です。現在の株価がこういう状況だから買うとか、買わないという判断をする必要はありません。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。