快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

「テスラじゃないの?」と驚きも 大谷翔平が“米国で乗るクルマ”と愛車遍歴

 実際に昨年のアンバサダー契約を発表した時点では「日本ではポルシェ・タイカン、アメリカではあのBEV専業メーカーであるテスラのSUV、モデルX」という報道もありました。2021年には免許を取得したばかりの大谷選手が、つや消しのボディラッピングを施したモデルXを運転して球場入りする姿もありました。その際、テスラの水野弘道取締役がツイッターで「Good choice, Shohei(いい選択だね、翔平)」と投稿しています。さらにテスラのCEO、イーロン・マスク氏まで「ハートマークの絵文字と日本の国旗の絵文字で反応」して大きなニュースにもなりました。

“愛車”の白いポルシェでキャンプ地を訪れた大谷翔平選手(時事通信フォト)

“愛車”の白いポルシェでキャンプ地を訪れた大谷翔平選手(時事通信フォト)

年俸とともにクルマもグレードアップ

 テスラのモデルXの名を日本で一躍有名にしたのは、千葉県市川市の市長が、約360万円をかけて市長室にガラス張りシャワー室を設置し、市の公用車をテスラ・モデルXとして採用したことでした。当時はネットを中心に批判的な意見も出ていて、どちらかと言えばネガティブなイメージがあった頃に、大谷選手の愛車といった形でYouTubeなどでも流れたことで、ずいぶんとイメージアップしたはずです。

州の環境規制が連邦基準より厳しいと言われたカリフォルニア州では、テスラ・モデルXに乗っていたことは好意的に受け取られた

州の環境規制が連邦基準より厳しいと言われたカリフォルニア州では、テスラ・モデルXに乗っていたことは好意的に受け取られた

 そんなテスラ・モデルXにまだ乗っているのかと思っていたところに、ポルシェ・カイエンで登場でしたわけです。もちろんポルシェ・ジャパンにとって「アメリカでもポルシェに乗っている」ということは、悪い話ではありません。YouTubeにはポルシェの魅力を体験できるサーキット施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンターLA」で、大谷選手がタイカンとの撮影をするとともに、インストラクターが運転する「911 Turbo S」の助手席に座り「すごい、すごい」と嬉しそうにしている動画もアップされています。この様子からも「ポルシェは以前から憧れでした」という言葉の信憑性も上がります。

 元々は年俸約6000万円のマイナー契約から始まったアメリカでの生活。当時はエンゼルスのスポンサー企業のひとつだった韓国のヒョンデのセダン「YFソナタ」を球団から提供される形で乗っていました。その価格は200万円ほど。質素でハデなことにあまり興味を示さないという大谷選手でしたが、さすがに球団も「もう少し良いクルマに乗れば」と提案したそうです。車種は選手のリクエストで決まるとのことでしたから、その提案も当然かもしれません。それが免許を取得し、さらにメジャーでの活躍により年俸も4年目の2021年で約3億円以上と上がってきてテスラのモデルXを選択。そして2022年は6億円以上で、MVPまで獲得するほどのスーパースターになってポルシェに。

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