吉田みく「誰にだって言い分があります」

高嶺の花となったブランド品 「買わなくなっても陰口」「頑張って買っても陰口」で女性たちの悲鳴

「自分へのご褒美」として買う人も減っている?(イメージ)

「自分へのご褒美」として買う人も減っている?(イメージ)

 収入の大半をブランド品購入に充てていたマサコさんだったが、あることをきっかけに買うのを控えていくようになる。

「円安と原材料価格高騰の影響と言われますが、どのショップも値上げラッシュ。2、3年前まで20万円前後で買えていたバッグが、今では30万円近くになっていることも珍しくありません。毎月のように値上がりするので私の給料では追いつかず、“卒業”という選択を選びました」(同前)

 ところが、そんなマサコさんを悩ませる新たな問題が生じたという。

「最近、『マサコさんはお金が無くなったんじゃないか』『あれだけブランドに命かけてたのに……』などの陰口を言われているようです。ハイブランドのグッズを身に着けた自分に酔って、偉そうにしていた時期もあったので自業自得ではありますが、そんな悪口を言われるほど、私にブランド品のイメージが付きまとうことになるとは……」(同前)

 現在、使わなくなったバッグやアクセサリーをフリマアプリで処分しているそうだ。「あれだけ必死に集めたのに、今となっては売れた時のほうが快感です」と笑って話していた。

バイトして60万円のバッグを買ったら…

 値上がり続ける中でも一生懸命に働いてハイブランドを購入する若者もいる。都内在住の大学生、サキさん(仮名、21歳)は、念願のバッグを手に入れたものの、予想外の言葉を投げかけられたことを話してくれた。

「中学生の頃から有名人のSNSを見ており、そこで紹介されていたブランド品をきっかけに興味を持つようになりました。『アルバイトできるようになったら私も買いたい!』と思いはじめ、貯金する習慣が身につきました」(サキさん)

 晴れて大学生になったサキさんだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルバイトのシフトが減らされてしまい、思うようにバイト代が貯まらなかった時期もあった。そんな厳しい状況ではあったものの、昨年、念願のバッグを買うことができたそうだ。

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