投資

2017年の金相場は強気見通し 最大の根拠は米「財政の崖」

 ドナルド・トランプ氏が次期米大統領に当選して以来、金融市場は「円安・ドル高・金安」という図式が生まれた。金相場は、今後どう動いていくのか、金の動向に詳しい豊島逸夫氏が解説する。

2017年の金相場は強気見通し

2017年の金相場は強気見通し

 * * *
 今後を見通すうえで、最大の問題は、トランプ氏の経済政策の全貌が見えていないことに尽きる。選挙戦ではインフラ投資を柱とした財政出動に大型減税、規制緩和といったメニューを掲げてきたが、野球にたとえれば「オープン戦」にすぎない。

 大統領に正式就任して初めて「ペナントレース」が始まるのだ。

 そもそも同氏の言動は頻繁にぶれて一貫性がなく、ちゃぶ台返しは当たり前。金融政策に関しても、FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長を更迭すると息巻いてきたが、どこまで本気なのか。予測不可能だ。

 とはいえ、冷静に考えてみると、2017年の金相場は「強気」というのが私の見方である。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。