家計

10年前の家電を省エネ家電に買い替えれば「エアコンで10%」「テレビで31%」「冷蔵庫で46%」の電気代節約に

高い電気代に悩むなら、家電の買い替えの検討も(イメージ)

高い電気代に悩むなら、家電の買い替えの検討も(イメージ)

 猛暑が予想されるこの夏、節約のためにとエアコンを控えるのは命の危険につながる。そんな中で、さらなる電気代の値上がりはきつい。今後値下がりする可能性はないのか。

「今年1~9月の光熱費(2~10月の請求分)は、政府の『電気・ガス価格激変緩和対策事業』で補助されているおかげで、標準家庭(※)では原則、月1820円程度負担が軽減されています。

【※従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月(東京電力エナジーパートナー)の場合】

 それでも電気代が上がれば家計の負担は増えますし、補助が終われば負担がさらに増えます。世界情勢などを見ても、今後さらに値上がりすることはあっても、値下げには時間がかかりそうです。ですから、光熱費はまず見直していきたいポイントになると思います」

 とは、節約アドバイザーの丸山晴美さんだ(「」内以下同)。

 一方で、ガスは夏に需要が減ることから、安くなってきているという。オール電化の家庭の場合、料金プランを確認して、安い時間帯に集中して家電を使うのも手だという。

「値上げはしばらく続く見通しですので、多少先行投資が必要でも、長い目で見て節約できる方法を早めに選んだ方が得策です。冷蔵庫などの古い家電は消費電力が大きいので、この機会に最近の省エネ家電に買い替えるのもおすすめです。

 最近の家電は省エネ設計になっており、15年以上前の家電製品に比べると経済的。長期的な節約を考えるなら、買い替えた方がお得です」

 家電の買い替えで、どれくらい電気代が変わるのだろうか。

「環境省による省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』というサイトでは、現在の家電と買い替えたい家電でどれくらい電気代が変わるのかを試算してくれます。一例として、10年前の家電と比べて、エアコンで10%、テレビで31%、電気冷蔵庫で46%、照明器具で86%も電気代が安くなります(※諸条件あり)」

 冷蔵庫は、たとえばパナソニックの2008年製(401~450リットル)を同メーカーの新製品「パーシャル搭載冷蔵庫 NR-E459PX」(450リットル)と比較した場合、電気代が年間で1万円前後、安くなる。気になる人は試算してみよう。

取材・文/桜田容子

※女性セブン2023年6月29日号

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