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【相続問題】「親が株をやっていたはずだが、証券会社がわからない」そんな時はどうすべき?「ヒントは家の中に」

家の中にヒントがある?(イメージ)

家の中にヒントがある?(イメージ)

 親が亡くなった際には、相続人となる子らが遺産を相続するが、現預金や不動産の他に「株式」が含まれるケースもある。相続の手続きでは、遺言書の有無や遺産内容の調査、相続人の確定などを進めたうえで、遺言書がない場合などは相続人間での遺産分割協議によって、誰がどの遺産を相続するかを決めていく。遺産額などによっては、その後に相続税を納付するという流れが基本だ。

 株を相続する場合の手続きはどのようなものか。相続・贈与に詳しい税理士・山本宏氏が解説する。

「親などの被相続人が上場株式を保有していて証券会社が判明している場合、亡くなったことを証券会社に伝えれば、残高証明書や相続手続きの必要書類をもらえます。子などの相続人への名義変更には、用意された書類に記入し、遺産分割協議書、戸籍謄本、印鑑証明などを提出します。同じ証券会社に相続人名義の口座が必要なので、持っていなければ新規で開設する。これらを済ませると相続人の口座に親の株式が振り替えられます」

 よく問題になるのが“親が株をやっていたはずだが、証券会社がわからない”というケース。そうした場合、「家の中にヒントがあるはず」(山本氏)だという。

「定期的に送られてくる証券会社からの取引残高報告書、株主総会の招待通知、配当金の支払通知書などの郵便物で確認を試みましょう。また、上場株式は『証券保管振替機構』で預託管理されているため、亡くなった人との関係が証明できる必要書類などを揃えて開示請求すれば、手数料は必要ですが証券会社を特定してもらえます」(山本氏)

 近年増加しているネット証券の場合、“ヒント”になる郵便物などがないので、より困難な作業になる。パソコンやスマホの中のデータの精査も必要になる。

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