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「もう限界!」学校の先生がSNS時代に苦しんでいる 生徒がプライベートを隠し撮り、理不尽な苦情も保護者間で共有される息苦しさ

どこで生徒や保護者に遭遇するかわからない現実(イメージ)

どこで生徒や保護者に遭遇するかわからない現実(イメージ)

 学校の教師といえば子供を見守り、勉強以外にも生徒や保護者に対して『見本』となる振る舞いをしなければならない。とはいえもちろん、教師であっても一人の人間であり、プライベートは守られて当然。ただSNSが普及した現代においては、新しい問題が教師を悩ませているようだ。

街で「先生を見つけた」と写真を隠し撮りされSNSで共有

 神奈川県の公立中学校で、5年間理科の教師をしている秋山さん(20代男性)。大学卒業後、教師になってからは「何をするにも気が抜けない状況」で、想像もしていなかった問題に直面しているという。

「例えば休日、買い物をしに繁華街に出かけると、生徒と出会うことがあります。多くの場合は問題ないのですが、『秋山先生見つけた』と、私の知らないところで撮影したものをTikTokやインスタグラムにあげる生徒がいます。

 個人の公開アカウントや生徒間だけの鍵アカ(鍵アカウント)などで共有されているようですが、いずれにせよ気持ちのいいものではありません」(秋山さん。以下「」内同)

 休日でも「教師」という立場は付きまとう。特に職場と住まいが近い場合、「休日といっても気は抜けない」のだという。

「ある週末に大学時代の友人女性と出かけていたら、月曜日になって『秋山先生が女性と繁華街を歩いていた。不純だ』と親から学校にクレームが入りました。どうも私の姿を見かけた生徒が親に話したようです。

 その友人とは同級生でそれ以上でも以下でもないし、普通に街なかを歩いていただけ。それを不純と言われても……。もちろん中学生という多感な年齢の子たちと接する職業なので、行動範囲や相手には気を付けていますが、それでも限度があるというか……」

“監視”の目が怖くなった秋山さんは、今は職場がある横浜市内でプライベートの時間を過ごすことはやめ、無理をしてでも都内へ出かけるようになったという。

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