キャリア

“花のバブル入社組”金融マンが直面する厳しい現実 ポストを失って実務能力もなく、後輩から「粗大ゴミ」呼ばわりも

 過去のキャリアを忘れさせるのも、キャリア研修で必要なことなのだという。

「ポストオフ後にキャリア研修を受けたのでは実は遅い。『50歳の壁』が見えてきたらまずは意識改革です。ITスキルはもちろん、実務のスキルを学び直し、現場の担当として活躍できる自分を作っておくことが大切なのです」(Cさん)

浮き沈みの落差が激しい

 バブル入社組が直面する厳しい現実について、人事ジャーナリストの溝上憲文氏は次のように解説する。

「金融業界はポストオフの時期が早いこともあって、浮き沈みの落差が特に激しい。ポストオフ後も支店長クラスなら、たとえば取引先の住宅メーカーなどに出向できる人は少なくありません。ただ、それで安泰というわけでもない。最初の1年はお試し期間です。現場に出て、案件を成立させ、地場の銀行とのパイプを作るなどの『成果』を見せないと、2年目からは元の会社に戻されて冷や飯暮らしとなります」

 花のバブル組から粗大ゴミへ――そんな落差は、大きすぎる。それを避けるために、何ができるかを考えるのが大切ということのようだ。(了)

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