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【羊飼いのFXトレンドフォーキャスト】 バイナリーオプションのルール変更で複数口座の利用が有効か

レンジ型、ワンタッチ型に加え株価指数のオプションも

羊飼いは7社すべてに口座を持っているので、使い分ける不便さはあっても、取引機会が少ないと感じることはほとんどない。投資するのは自信を持ってエントリーできるタイミングだけ、と決めているのだが、2時間前では予想が難しすぎるし、かといって直前ではオプション価格が上がりすぎて投資にならない。現実的には30分前ぐらいが最後のチャンスで、このときに迷っていると投資タイミングを逃してしまうこともある。

そんなとき、口座がひとつしかないとあせって無理な投資をしてしまいがちだが、複数口座があれば次のチャンスはすぐにやってくる。精神的に余裕を持った投資をするためにも口座を複数開いておく方法は有効だ。

新ルール下でもいったん投資してしまえば自動的に損益が判定される点は変わらないので、損切りや利益確定が苦手な人にも投資しやすいというメリットは従来通りだ。損失は投資金額に限定され、FX取引のように投資金額以上に損失が膨らむというリスクもない。

新ルール以降は、「レンジ型」という取引を提供するFX会社も増えた。為替に一定の範囲を設定し、判定時刻のレートがその範囲内に収まるか、外側にはずれるかに賭けるのだ。レンジオプションを提供していないFX会社でも、たとえば急騰を予想するオプションと、大幅下落を見込むオプションの両建てをすることで、レンジオプションを買うのと同じ投資ができる。経済指標の発表を控えてレートが上下いずれかに大きく動くと予想されるときなどに使えるテクニックだ。そのほか、判定時刻までに一度でも目標値に届けば勝ちとされる「ワンタッチ型」などがある。

ちなみに、IG証券では為替だけでなく日経平均やNYダウといった世界の主要な株価指数のオプションも提供している。年末はNYダウがわかりやすい動きをしており、下値も堅かったので、羊飼いはこのNYダウのバイナリーオプションを頻繁に取引していた。わかりやすい動きをする市場を見つけたときや、為替よりも株のほうが得意な人なら、利用してみるのもいいだろう。

バイナリーオプションの主なルール変更点

【1.取引期間の長期化・回数減少】
取引開始から判定時刻までは2時間以上必要で、各開催回の判定時刻の間隔も2時間以上に。5~10分ごとに投資するスタイルは不可能になった。
【2.ペイアウト金額の固定】
従来の取引価格を固定する取引は認められず、取引価格が変動しペイアウト金額が固定される。
【3.2WAY方式の採用】
下を予想するプット、上を予想するコールを設定し、いずれも買い値と売り値を同時に提示。投資家が一度買ったオプションも売却しやすくなった。
【4.「レンジ外」の撤廃】
一定の価格帯で判定時刻を迎える業者側が総取りする「レンジ外」は廃止された。
 
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※「マネーポスト」2014年春号に掲載

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