閉じる ×
投資

投資のポイントと保有銘柄を「勝ち組トレーダー」が大公開 米国株投資の魅力は「高成長長寿株&急成長躍進株」

実際に米国株に注目する個人投資家は、どんなポイントに着目し、どんな銘柄を買っているのか。ここでは2人の個人投資家が、米国株投資の醍醐味と、自らの投資手法について解説してくれた。

バフェット流の長期投資を実践するため安定成長&高配当の優良4銘柄をチョイス

201403_america01_title

もともと日本株に投資していたのですが、あまりパッとした成果が出ないなか、2007年頃にウォーレン・バフェットの本と出会いました。そこで、自分の投資に対する理解が間違っていたことに気づき、衝撃を受けました。このバフェット流の長期投資を実践するには、やはり米国株が最も魅力的です。

201403_america01_pht

というのも、米国企業は株主を重視する姿勢が日本企業とは大きく異なり、10年、20年単位でEPS(1株当たり利益)が伸びていたり、50年連続で増配しているような企業もあります。日本株でも毎年EPSが伸びている企業はありますが、すでにPER(株価収益率)が30倍など、割高なケースが多い。また、09~10年頃は1ドル=80~90円の円高で、ドル資産への投資のチャンスだと思ったことも、米国株投資のきっかけです。

現在はコカ・コーラ、ウォルマート、ジョンソン&ジョンソン、マクドナルドの4銘柄に絞って、それぞれ約1万ドルずつ投資しています。これは、配当が毎年10%増え、20~30年以上保有していても心配のない銘柄を選別した結果です。

銘柄を選別するときの基準として特に重視しているのは、「EPSが毎年10%伸びること」と「PERが10倍台で割安であること」と「配当が10%伸びること」です。長期的に株価上昇が継続するには、EPSの伸びが欠かせません。

ただ、そうした優良企業でも、割高だと手は出さないようにしています。購入する際の目安は、PER10倍台。利益確定はPERが40倍くらいになったときをイメージしています。

また、その他、キャッシュフローやROE(株主資本利益率)の高さにも注目しています。私の保有銘柄は、誰もが知っているお馴染みの銘柄ばかりかもしれませんが、そのポテンシャルは驚くほど高い。

例えば、ジョンソン&ジョンソンのEPSは、昨年1年間で8.2%上昇しています。マクドナルドのEPSは同3.6%と少し物足りないですが、14年度の予想EPSでは6.7%の上昇を見込んでいます。

マクドナルドの株価は03年以降でも8倍に膨らんでいますが、予想PERは16倍と割高感はありません。現在も配当利回りが高く、買い増しを検討してもいいくらいです。こんな銘柄が日本株にあるでしょうか?

私は長期保有スタイルなので、頻繁に売買することはありませんが、13年はトータルで年16・5%ほどのリターンとなりました。配当リターンは1.6%でした。

米国株投資といっても、ネット証券で外国株取引口座を開設するだけで始めることができ、ハードルは高くありません。ニュースや株式情報はロイターで見る程度ですが、一時的な値動きやニュースで右往左往するのもよくないので、逆に細かい情報はあまり見ないようにしています。株価や財務状況を四半期に一度チェックして問題なければ、短期的な情報で一喜一憂しなくてもいいと思っています。

 Yさんが保有する米国株一覧

銘柄名(ティッカー) 2月14日終値 最低購入金額
ジョンソン・エンド・ジョンソン
Johnson & Johnson(JNJ)
92.76ドル 9441円
コカ・コーラ
The Coca-Cola(KO)
38.93ドル 3962円
マクドナルド
McDonald’s(MCD)
95.78ドル 9748円
ウォルマート・ストアーズ
Wal-Mart Stores(WMT)
75.79ドル 7713円

※表中の最低購入金額は2月14日時点の終値を同日時点の為替レートで換算。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。